『セインツ -約束の果て-』 (C)2013 ATBS Production LLC

『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラと『ジェシー・ジェームズの暗殺』のケイシー・アフレックが共演する新作映画『セインツ -約束の果て-』の予告編映像が公開された。昨年のサンダンス映画祭で撮影賞を受賞した作品で、このほど公開された予告編も自然光をいかした美しい映像が次々に登場する。

予告編映像

本作の主人公ルースとボブは悪事をはたらきながら生きてきたが、ルースのお腹に新しい生命が宿ったことから、片田舎の銀行強盗を最後に穏やかでまともな生活をおくることを決める。しかし、銀行は警官に囲まれ、ボブは自分だけが投降してルースを逃すことを決める。映画はそれから4年後を舞台に、娘をひとりで育てるルースと刑務所を脱獄したボブ、そしてルースを見守る保安官パトリックのドラマを描いていく。

監督を務めたデヴィッド・ロウリーはロバート・アルトマン監督の大ファンで、アルトマンの傑作『ギャンブラー』や『ボーイ&キーチ』に大きな影響を受けて本作を制作したという。このほど公開された予告編でも、可能な限り撮影用の照明を使わずに自然の光を用いた撮影が行われており、ヴィルモス・ジグモンド、ネストール・アルメンドロス、エマニュエル・ルベッキら自然光をたくみに使うシネマトグラファーの影響を感じさせる映像美を堪能できる。

さらにロウリー監督は演出にも長けており、昨年のバラエティ誌で“注目監督10人”に選出され、カンヌ映画祭への正式出品、ナショナル・ボード・オブ・レビューのインディーズ映画トップ10入りも果たした。日本でも本作の公開を機にロウリー監督への注目が集まることが予想される。

『セインツ -約束の果て-』
3月29日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

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