『赤×ピンク』(C)2014「赤×ピンク」製作委員会

直木賞作家、桜庭一樹の小説を映画化した異色の青春アクション映画『赤×ピンク』が22日(土)から公開される。本作は近年、活躍がめざましい坂本浩一が監督を務めており、劇中ではアクロバティックなアクションシーンが次々に登場する。そこで公開前に劇中に登場するアクションシーンの一部が公開された。

『赤×ピンク』本編映像

本作は、六本木にある廃校になった小学校で深夜に行われる非合法ファイトに人生すべてをかけて参加する女たちの壮絶なドラマを描いた作品。それぞれが悩みやトラウマ、消したい過去、欲望、夢をリングに持ち込み、金網に囲まれた“逃げ場なし”の状況下で激突する。このほど公開されたのは、主人公・皐月と千夏の前に、千夏の夫・乱丸の一味が立ちはだかる場面。空手やアクロバットなど様々な要素が融合されたアクションシーンだ。

本作のメガホンをとった坂本監督は、80年代半ばから倉田アクションクラブで学び、1989年に渡米。俳優として、スタントマンとして活躍した後、『パワーレンジャー』のアクション監督、監督、製作総指揮を担当。帰国後は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』や『仮面ライダーW』『海賊戦隊ゴーカイジャー』などを監督し、昨年だけで4本の監督映画が公開された。坂本監督の最大の特徴は日本的な活劇・アクションの要素と、ハリウッド式のスタント&アクションの要素をシーンによって使い分けたり、時に融合させてシーンを描けることだ。このほど公開された映像でも皐月と千夏の演技・表情をしっかり捉えながら、スピーディなアクションを描き出しており、作品を発表するごとに注目が集まっている坂本監督の手腕を楽しむことができる。

『赤×ピンク』
2月22日(土) 角川シネマ新宿ほか全国公開