ネインは4月24日、スクリーンフリーの音声インターフェースに対応したワイヤレスイヤホン「Zeeny(ジーニー)」の予約販売を開始した。価格は税別で1万3000円。既存製品はAndroidのみに対応していたが、同社として初めてiOSに対応する。
ヒアラブル市場はグローバルで成長傾向にある。Wi-Forceが2017年に発表したレポートでは、20年までに約5兆円規模になると試算しており、現在メインになっている「音楽」の比率に迫る勢いで「サービス」が伸びてくると予想している。
ネインは14年の創業で、16年9月には世界初めてAndroidに対応したリアルタイム音声通知ワイヤレスイヤホン「APLAY」を発売。クラウドファンディングで出資を募り、1日で目標金額を達成した。代表取締役の山本健太郎CEOは「歩きスマホが社会的な問題になっているが、ネインの製品はスマホを取り出さずに音声だけでメールやSNSの通知ができる」とプロダクトのコンセプトを説明した。
「Zeeny」はスマホを出さずにスクリーンフリーでメッセージの送受信などができることが最大の特徴。Siri/Googleアシスタントにも対応し、ニュースや天気の情報を通知することも可能だ。Androidであれば、LINEに音声でダイレクト返信する機能も搭載する。
音質にもこだわっており、10mmのダイナミックスピーカードライバーを搭載しているほか、aptX、AAC、HD Voice、Qualcomm cVcなどの高音質コーデックに対応する。また、音質カスタマイズアプリ「Spicetone(スパイストーン)で3種類のフィルターから手軽に好みの音を選択することもできる。
対応OSはAndroid 5.0/iOS 10以上。充電時間は約2時間30分。連続再生時間は約8時間。重量は約25g。カラーはブラック&レッド、ブラック&ゴールド、ホワイト&ターコイズ、ホワイト&ローズゴールドの4色。ガールズアワードを運営する「ガールズエール」とコラボレーションし、ファッション性を意識したデザインに仕上げた。
音声は日本語・韓国語・英語に対応し、韓国をはじめグローバルでの展開も視野に入れる。5月上旬からIndieGoGoでクラウドファンディングキャンペーンを開始する。国内でも現時点でネイン製品を展開しているAmazon.co.jp/ビックカメラ/蔦屋家電/e☆イヤホン/IROYA以外の販路も開拓していくという。