ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2014 『10回記念 祝祭の日』 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2014 『10回記念 祝祭の日』

「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2014」の記者発表が、2月17日に東京国際フォーラムで行われた。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2014 『10回記念 祝祭の日』の公演情報

1995年にフランス・ナントで誕生した「ラ・フォル・ジュルネ」は、世界中から1000人以上のアーティストが集い、朝から晩まで複数のホールでコンサートを繰り広げる、ロックフェスのような音楽祭だ。「クラシック音楽の大衆化」をコンセプトに、料金は2000円前後という低価格の設定で、老若男女が気軽に楽しめる音楽祭として好評を博している。東京では2005年の初開催以降、ゴールデンウィークの風物詩として定着。2007年には来場者数100万人を突破し、世界最大規模の音楽祭に成長を遂げた。

ラ・フォル・ジュルネの大きな特徴のひとつが音楽祭テーマ。東京での開催10回目となる今回は「祝祭の日」をテーマに、過去9回の音楽祭で取り上げられた作曲家(ベートーヴェン、モーツァルト、ドヴォルザーク、シューベルト、ヴィヴァルディ、ショパン、ブラームス、チャイコフスキー、ラヴェル、ガーシュウィン)がメインとなる。アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは「記念すべき10回目ということで、これまでに登場した作曲家たちをあらためてご招待しました。また、2005年のテーマ、ベートーヴェンには同時代の作曲家のモシェレス、2006年のテーマ、モーツァルトには彼の師のハイドンといった具合に、それぞれの作曲家に友だちを連れて来てもらいますよ」とプログラム構成を語った。

近年は異ジャンルとのコラボレーションも盛んだが、2014年は過去の音楽祭にも出演した小曽根真や渋さ知らズに加え、ミニマルテクノのDJ、MURCOF(ミュルコフ)が初登場。エレクトロミュージックとクラシックの要素を組み合わせたパフォーマンスに注目だ。

毎回各界の著名人がアンバサダーを務め、音楽祭や関連イベントにも登場するラ・フォル・ジュルネ。記者発表には、俳優・歌手の石丸幹二が登壇。過去の音楽祭で特に印象に残っているのは、名物企画「0才からのコンサート」で司会を務めたことという。「まるで遊園地のような賑わいでしたね。最初は赤ちゃんにどうやって音楽を楽しんでもらえば良いだろうと思案しました。でも、いざ始まると、こちらが楽しい気持ちで投げかければ、子供たちは素直に反応してくれるんですね」と思い出を語った。今回の注目は?という質問には「あえてひとつ選ぶなら小曽根真さんが弾くガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーが楽しみ」と期待を寄せる。石丸自身も詩の朗読で出演。ピアニストのジャン・デュベとの共演で、リスト作曲「詩的で宗教的な調べ」を披露する予定だ。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2014 『10回記念 祝祭の日』は、5月3日(土・祝)から5日(月・祝)の3日間、東京国際フォーラムほか、大手町・丸の内・有楽町エリアで開催。公演数は約350(内有料は約145)を予定。チケットは3月15日(土)10時より一般発売。