40人が向かいあって「PUBG」をプレイする光景は壮観だった

液晶ディスプレイメーカーのベンキュージャパン(BenQ)と、PC専門店ドスパラを運営するサードウェーブは4月21日、東京・池袋のeスポーツ施設「LFS 池袋 esports Arena(LFS池袋)」で、バトルロワイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」の「東京vs上海対抗戦」を開催した。

「PUBG」のチーム戦は通常、4人1チームとなり、アクシデントへの対処やライバルとの交戦を繰り返しながら最後まで生き残ったチームが勝利となる。今回は各40人10チームで勝利を争った。

試合開始時には、東京側はLFS池袋に、上海側は中国のeスポーツスタジアムに、それぞれ40人10チームが集まり、3ラウンド対戦の総合得点が多かった都市が勝利するルールで実施した。

会場には、40人分のPCを選手が向かい合うよう2列に20台ずつ並べることで、音声チャットだけでなく、オフラインでもコミュニケーションしやすいように配慮。試合中には、大声で「ごめんなさい!」などの謝罪や応援が飛び交うシーンもあった。試合は40対40の戦いは混戦となり、同士討ちや誤射などのトラブルが多数発生したものの、最終的に東京側の勝利で幕を下ろした。

試合前の選手たちからは「初めてのルールなので、どうなるかわからない」といった不安の声もあがっていたが、試合後には「同じ空間にいる40人がチームとして戦うのも楽しかった」と勝利を喜んでいた。設備が整っているeスポーツ施設ならではのコミュニケーションが生まれているようだ。

世界レベルのeスポーツ施設 選手も驚きの高性能さ

東京側の会場となったLFS池袋は、サードウェーブの高性能ゲーミングPC「GALLERIA GAMEMASTER」と、BenQのゲーミングブランド「ZOWIE」の「XL2546」を100台ずつ完備。ハイスペックな環境でeスポーツを楽しめる施設として、4月15日にオープンした。

BenQプロダクト&マーケティング部の趙節氷プロダクトマネージャーは、「LFS池袋の設備は、eスポーツの環境としては世界レベルで充実している。家で揃えようとしたら1人30万円ほどかかるのではないか。設備も日本で初めての防音の選手席や実況席など本格的。世界ではこういった施設を見ることができるが、いままで日本にはなかった。これからはPCゲームのイベントが開催しやすくなる」と喜んだ。

BenQが同施設に提供した「XL2546」の特徴は「選手それぞれの家でのディスプレイ環境を再現できること」だという。性能については、「リフレッシュレート244Hz駆動の環境は初めて。ヌルヌル動く」と、驚く選手がいるほど。画面の両脇にはアイシールドを備え、画面への集中力を高めている。マウスやキーボード、ヘッドセットは、備え付けか持ち込みかを選べるという。

今回のイベントでは、上海側は会場に観客を動員していたが、日本側はオンラインライブ配信のみだった。