第10回 子どもたちと芸術家の出あう街2014 第10回 子どもたちと芸術家の出あう街2014

子どもたちが気軽に芸術に触れあえる舞台公演やワークショップ、アウトリーチ活動を盛り込んだ体験プログラム「子どもたちと芸術家の出会う街」が、3月2日(日)に東京芸術劇場で行われる。

「第10回 子どもたちと芸術家の出あう街2014」の公演情報

第10回目の開催となる今回は、オーケストラ演奏会を中心とした各種イベントを実施。演奏会は「オーケストラと線路は続くよ どこまでも!」をテーマに全3部で構成。演奏会の第1部は、鉄道をテーマにした音楽紹介として、NHKドラマ『あまちゃん』のテーマ(大友良英作曲)、蒸気機関車がテーマのオネゲル作曲「パシフィック231」、Jシュトラウス二世作曲の「観光列車」などが披露される。スペシャルゲストに、ホリプロマネージャーで『タモリ倶楽部』の鉄道企画常連としておなじみの鉄道マニア、南田裕介が登場。また、JRで親しまれている駅の発車メロディ「SHシリーズ」の作者で、“駅メロ作曲界の巨匠”こと塩塚博による「鉄道交響詩『駅メロディ』」の世界初演という鉄ちゃん垂涎のプログラムも用意されている。

第2部では、オーケストラと新体操のコラボレーションという他に類をみない斬新な企画が実現。鉄道好きとして有名だった作曲家ドヴォルザークの名曲、交響曲第9番「新世界より」第3・4楽章の演奏にあわせ、全日本選手権30回以上の優勝伊経験を誇る国士舘大学男子新体操部がパフォーマンスを披露する。構成・振付を手がけるのは、コンテンポラリーダンス界注目の振付家・山田うん。音楽、美術、文学、ファッション、ジェンダーなどの多様なリソースに機知に富んだダンスを創作し続けるマルチな才能が、新体操とクラシックを題材にどんなステージを作り上げるのか興味は尽きない。

最後の第3部は、歌あり、踊りあり。「線路は続くよ、どこまでも」など、誰もが知っている曲で、会場全体がひとつになる参加型コーナーだ。演奏及び公演の企画・制作を手がけるのは日本フィルハーモニー交響楽団。1975年から毎年、子ども向け音楽体験「夏休みコンサート」を開催するなど、エデュケーション・プログラムに定評のある楽団らしく、子どもたちが気軽にオーケストラに親しめるよう細やかな工夫が行き届いた演奏会となりそうだ。

また、演奏会開演前には、東京芸術劇場内の各種施設で「鉄道」をキーワーにした様々な芸術のワークショップ(申込受付終了)のほか、事前申込不要の気軽にぶらぶら寄れるイベント「ぶらいべ」も開催。アニメーションやぱらぱらマンガの制作、録音した街の音を使ったインスタレーションなど、芸術制作に参加できる企画が予定されている。

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