(左上)池松壮亮、宮沢りえ、小林聡美(左下)田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司

宮沢りえ主演、吉田大八監督の映画『紙の月』の共演者が発表された。宮沢演じる主人公と不倫関係を持つ年下の大学生を池松壮亮が演じるほか、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美が出演する。

映画は、角田光代の同名小説が原作。バブル崩壊直後の1994年を舞台に、銀行の契約社員として働いていたごく普通の主婦・梅澤梨花(宮沢)が、なぜ顧客のお金に手をつけ、横領事件を起こしてしまったのかが描かれる。池松が主人公・梨花と恋に落ちる大学生の光太を演じるほか、田辺は梨花の夫を、近藤は梨花が務める銀行の次長を、石橋は梨花の顧客を、そして小林は映画オリジナルのキャラクターの先輩銀行員を演じる。

宮沢は池松と共演した印象を「一緒にやっていて学ぶところがいっぱいあって、年齢を超越して、すごく素敵な俳優さんだと思っています。少年に見える時と、おじいちゃんに感じる時と、年齢が不詳な感じがあって、何にでも化けられる可能性が、毛穴からプチプチと飛び出ている感じが、すごく刺激的です」と話し、小林については「聡美さんは画面の中にリアルに存在してらっしゃる方なので、一緒にお芝居をしていても、池松君もそういうところがありますが、演じている感じがどこかに吹き飛んでいきそうなぐらいリアリティのある表現をされる方たちだと思います」と語っている。

対して池松は「りえさんの人間力と愛情に日々救われています。りえさんが梨花なのか梨花がりえさんなのか、役と人間が重なる瞬間をこんなにも目撃したのは初めてです。梨花が光太と居た時間がこの映画の光となれるよう頑張ります」とコメント。小林は「初対面ではなく、お芝居の楽屋などでお目にかかった事はありましたが、一緒にお仕事をさせていただくのは初めてになります。本当にもう、わたしより大人。みたいな感じです(笑)非常に大人っぽい一方で、可憐な少女の雰囲気を持ちながらも、母性的な雰囲気も持ち合わせている方という印象です」とコメントを寄せている。

『紙の月』
2015年全国ロードショー