三池崇史監督

生田斗真が主演する『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(2月15日封切り)が公開9日間で、観客動員62万1700人、興行収入8億500万円を記録し、国内興行ランキングでV2を達成したことがわかった(数字は東宝発表)。24日には、生田をはじめ、三池崇史監督と原作者の高橋のぼる氏が登壇し、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたヒット御礼舞台あいさつを実施した。

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生田は劇中に流れるオリジナル楽曲「土竜音頭」を熱唱。公の場で歌うのは09年の年越しカウントダウン以来4年ぶりだといい、「こんな機会もなかなかないですし、たまにはいいかなって。緊張? メッチャしましたよ。本当、お聞き苦しいものを披露してしまい…」と照れ笑い。それでも、同席した三池崇史監督から「アンコールいいですか?」とムチャぶりされると、生田は「バッチ来ーい」と再びマイクを握る大盤振る舞いで、ファンを沸かせていた。

映画はある暴力組織を壊滅させるため、潜入捜査官“モグラ”になるよう命じられた警官・菊川玲二(生田)の奮闘を描く。昨年11月、イタリアのローマで開催された第8回ローマ国際映画祭のコンペディション部門に出品された。三池監督は今回の大ヒットに「この勢いが春休みまで続けばいいですね。こうなれば正々堂々『ホビット』と戦いますよ」とすっかり上機嫌だ。

高橋氏は現在も「ビッグコミックスピリッツ」誌上で連載を続けており、「最近はセリフを考えても『生田君ならどう言うかな?』と思うようになり、言葉づかいも変わってきた。影響、ありますね(笑)」とコメント。最後に生田が「この作品に関わることができて、本当に幸せ。褒められるような映画じゃありませんが、何度転んでも這い上がる玲二の姿を見て、元気に頑張ろうと思ってもらえれば」とヒット御礼舞台あいさつを締めくくった。

『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』
公開中

取材・文・写真:内田 涼