(左から)井上真央、綾野剛

井上真央が主演するサスペンス『白ゆき姫殺人事件』の完成披露試写会が26日、都内で行われ、井上をはじめ、共演する綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、貫地谷しほり、金子ノブアキ、中村義洋監督が出席した。殺人犯だと疑われるOLを演じた井上は「本当に地味な役」。一方、騒動を“拡散”するTVディレクター役の綾野は「本当に薄っぺらい男なんですよ。どうやって、薄っぺらくなろうか考えた」と役作りを語った。

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映画は過熱報道やネット炎上といった現代社会が抱える“闇”に焦点を当てた湊かなえの同名原作を映画化したサスペンス。同僚の美人社員・三木典子を殺害した容疑で“疑惑の人”となった主人公・城野美姫(井上)を軸に、彼女にまつわる噂が噂を呼び、多くの関係者を翻ろうしていく姿が描かれる。

次々と現れる証言者が好き勝手に抱く“美姫像”を演じ分けた井上は、「その人の主観によって、美姫という人物がまったく変わってしまう。いろいろと想像しながら、微妙にお芝居を変えていくのが楽しかった」と難役に手応え。中村監督とは初タッグで「いろんなことを企みながら、まるで共犯関係のようにお仕事できた」と話していた。

虚実入り交ざった情報が行き交う本作にちなみ、「共演者の秘密は?」と問われた井上は、「菜々緒ちゃんは夜中に、から揚げや焼きそばを食べていた。殺されるシーンの現場では、五平餅も…」とスレンダーな菜々緒の食欲を暴露。これに対し、菜々緒が「昨日一緒に、バラエティ番組に出たんですが、真央ちゃんは途中で寝ちゃった疑惑があって」と反撃すると、井上は「寝てはいない。もうろうとしていただけ」と釈明していた。

『白ゆき姫殺人事件』
3月29日(土) 全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼