小型の高級炊飯器「本炭釜 NJ-SW065」 “かまど”の炊きあがりを再現

2014.2.27 20:43配信
“かまど”ごはんを再現した「本炭釜 NJ-SW065」

始めちょろちょろ中ぱっぱ ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣くともフタ取るな――。かまどでおいしいごはんを炊くための口伝だ。ここにある通り、おいしいごはんを炊くには火加減が大事。いまは炊飯器が自動で火力をコントロールしてくれるので火加減を気にする必要はないが、炊飯器選びでは「中ぱっぱ」「ジュウジュウ」がしっかりできる火力の強いモデルを選びたい。

数年前から10万円前後の高級炊飯器が人気になっている。各社ともおいしいごはんを炊き上げるためにあれこれと工夫を凝らし、なかでも火力には気をつかって、熱をコントロールしやすいIH方式を採用したり、お米に熱をしっかり伝える釜の素材などにこだわったりしている。

こうした高級モデルのほとんどは、5.5合まで炊くことができるファミリーモデル。もちろん、1合から炊くこともできるが、効率が悪く、電気代がかかってしまう。また少量炊きモードをもつモデルは多いのだが、大容量を炊いたときと比べてやや味が落ちるものがある。一人暮らしの人や、子どもたちが独立した後の中高年の夫婦二人暮らしの世帯では、効率の悪い大容量モデルを使うか、ちょっとがまんして加熱ムラが起こりやすいマイコン式モデルを選ぶしかなかった。

2月1日、そんな少人数の世帯向けに、三菱電機が炊飯容量3.5合の小型モデル「本炭釜 NJ-SW065」を発売した。小型ながら大容量の上位モデルと同等のこだわりが凝縮されているモデルだ。

●内釜全体が発熱してお米にしっかり熱を伝える

IH方式の炊飯器は、電磁誘導で内釜自体を直接加熱するので、各社とも、内釜の素材には金属などのIHと相性がよい素材を採用している。三菱電機は、IHコイルから発生する磁力線の浸透性がステンレスの約40倍(※)すぐれた「炭」を採用した。従来の金属製の内釜は外表面だけが発熱するのに対し、炭の内釜は内側まで磁力線が伝わるので、内釜全体が発熱する。

(注釈)※参考文献:ステンレス協会発行「ステンレスの初歩」、理科年表

木炭や竹炭とは異なる純度99.9%の炭素材料を使用し、最高3000℃で焼成した炭素ブロックを職人が手作業で削り出し、仕上げていく。完成までに約100日もかかるというまさに職人の技だ。炊飯時にはていねいにつくられた内釜そのものが発熱体となって、お米一粒一粒に効率よく高火力を伝え、うまみと香りの膜をつくる。

●沸騰させ続けることで「カニ穴」が生まれる

火加減にも三菱電機のこだわりがある。三菱電機はかまど炊きのごはんを再現するべく、「カニ穴」ができるほどの大火力を実現した。「カニ穴」とは、おいしいごはんの象徴で、強火で沸騰させることで鍋の底から立つ大きな泡が、お米を押しのけて通ることで生まれる空気の通り道のこと。「カニ穴」が生まれるほど大火力で沸騰させると、釜のなかで対流現象が起き、その結果、お米はまんべんなく加熱され、ふっくらと炊き上がる。

だが、沸騰させると、当然、吹きこぼれが生じる。炊飯器の蒸気口から吹きこぼれが起きると、やけどしたり、周囲を汚してしまったりするので、ほとんどの炊飯器は吹きこぼれないように、沸騰した後は火力を一時的に落としてしまう。

しかし「NJ-SW065」は、大火力のままで加熱し、吹きこぼれをカートリッジに回収。この吹きこぼれを、蒸気とうまみ成分を分離して、うまみ成分だけを蒸らし時にごはんに還元する。だから、「NJ-SW065」で炊き上げたごはんは弾力があり、口に入れたときにほぐれやすい和食に合う食感に仕上がるのだ。

もう一つ、少量でもおいしく炊き上げる秘密が、内釜内部の温度変化をチェックして、細かく火力を制御する「ダイレクトセンサー」だ。セットする際に炊飯量を設定すると、お米の量に合わせて最適に炊き上げる。「匠芳潤炊き」モード設定は1合でも3合でも、同じようにおいしいごはんに仕上げる。

●炊飯器のこだわりから生まれたオリジナルのお米

三菱電機のごはんに対するこだわりは、炊飯器の開発だけではない。IH炊飯器とよく合うお米を栽培する「オリジナルブレンド米栽培プロジェクト」は、その代表だ。肥沃な大地が広がる宮城県北部の登米地区に水田を借り、「ひとめぼれ」「ササニシキ」と、その二つをかけ合わせてできた新品種の「東北194号」の3品種を栽培している。この3品種をブレンドしたオリジナルブレンド米は、香りが高く、あっさりとした食味が特徴で、一般販売されない貴重な代物だ。

ごはんに並々ならぬこだわりをもつ三菱電機が開発した小型の高級炊飯器「本炭釜 NJ-SW065」。毎日食べるごはんだからこそ、少量でもおいしく炊き上げる炊飯器を選びたい。(BCN・山下彰子)

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