2013年公演「桜の街の音楽会」 (c)堀田力丸 2013年公演「桜の街の音楽会」 (c)堀田力丸

毎年3月中旬から4月にかけて上野界隈のコンサートホールや文化施設を中心に行われるクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森-」が開催10周年を迎える。

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2014-」の公演情報

明治初期に西洋文化が日本で花開いた“文化の街”上野を舞台に毎春行われる同音楽祭は、オペラ、オーケストラ、室内楽などの本格的なクラシック音楽のほか、バレエや日本歌曲、朗読、美術館や博物館とのコラボレーションなど、バリエーションに富んだプログラムで人気を博している。2013年には有料・無料併せて120を超すコンサートが開催され、約4万人を動員した。

10周年の節目となる今回は、音楽祭初日と最終日のアニバーサリー・コンサートをはじめ、特別イベントを多数予定。世界的歌手を迎えてワーグナーのオペラを演奏会形式で上演する音楽祭の目玉企画「東京春祭ワーグナー・シリーズ」では、ついに待望の超大作『ニーベルングの指環』4部作を取り上げる。今回上演の序夜『ラインの黄金』を皮切りに2017年まで毎年1作品を作品順に上演する。

その他にも、生誕150周年の作曲家リヒャルト・シュトラウスの作品を1日がかりで特集する「東京春祭マラソン・コンサート」、ピアノの歴史やハリウッドの黄金期を代表する作曲家コルンゴルトにフォーカスする「レクチャー付きコンサート」、美術館・博物館とコラボレーションする「ミュージアム・コンサート」など、同音楽祭ならではのユニークな企画も目白押しだ。

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2014-」は、3月14日(金)から4月13日(日)まで約100公演を開催。有料公演のチケットは発売中。また、期間中は、上野界隈のカフェやレストラン、オフィスビルや駅などで無料のミニ・コンサート「桜の街の音楽会」も開催される(日程・会場などの詳細は公式サイトで順次発表)。