第2ラウンド:偽造防止のすかしや隠し文字を覆ってみる

一万円札に限らず、紙幣にはすかしや隠し文字といった偽造防止のための技術が盛り込まれています。

わかりやすいものでいうと、紙幣の真ん中に入った「透かし」や角度によって模様が変わる「ホログラム」、模様の中に隠されたものすごく小さなサイズの「二」「ホ」「ン」の3文字など。現在日本銀行がWebサイトで公開している偽造防止技術は、これらを含め13種類あります。(日本銀行:新しい日本銀行券の偽造防止技術について [ https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/security/bnnew3.htm/ ]

もしかしてPhotoshopもこの技術を活用しているのでは!? ということでマスキングテープで目ぼしい部分を隠して行きます。

結果は……開けません! これでもきちんと紙幣と認識できるようです。
目隠し作戦も失敗です!

 

第3ラウンド:画像のファイル形式や解像度を変えてみる

ここまではすべてJPEG形式で解像度は300dpiと、比較的高解像度のデータで検証してきました。それならば、色数が減ったり解像度を下げたりすれば開けるのでは? ということで、スキャンする際の画像のフォーマットや解像度を変えてみます。

画像データには様々なファイル形式(フォーマット)があり、スマホや一般的なデジカメなど写真で多く使われている「JPEG」が一番のメジャーどころでしょうか。

今回は「TIFF」解像度300・100、「JPEG」解像度300・200・100、「PNG」解像度300・100、「GIF」解像度72の4種類のフォーマットでチャレンジ。非圧縮フォーマットのTIFFや高解像度のJPEG、PNGではもちろん認識して開けません。では低解像度のJPEGではどうか? これも認識されました。

そこで色数を減らしたGIF形式でも試してみましたが、結局Photoshopの勝利となりました。フォーマットも関係なしか……手強い!