アカデミー作品賞は『それでも夜は明ける』

2014.3.3 15:59配信
『それでも夜は明ける』(C)2013 Bass Films. LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the restof the World. All Ri

第86回アカデミー賞授賞式が2日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、作品賞に『それでも夜は明ける』が輝いた。南部の農園に売られた黒人奴隷が経験する12年間の壮絶な生活を描くヒューマンドラマ。秀作が勢ぞろいし大混戦と称された今年のアカデミー賞だが、結果的にはオスカー前哨戦で圧倒的な強さを誇った同作が順当に頂点に君臨した。

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受賞スピーチでスティーブ・マックイーン監督は、関係者や家族に感謝を伝えると、壇上で大きくジャンプ。同時に「今も世界中には、2100万人もの人たちが奴隷状態に置かれている」と語り、本作が描く問題が決して過去のものではないと強調した。

奴隷制度という歴史の暗部を描くだけに当初は、大手スタジオが難色を示し、人気俳優のブラッド・ピットがプロデューサーに名乗り出た本作。それだけに今回の結果は、ハリウッドの歴史的観点からも記憶されるべき快挙といえるだろう。『それでも夜は明ける』は脚色賞、そして本作が映画デビューとなったルピタ・ニョンゴが助演女優賞に輝き、計3冠を達成した。

最多部門受賞を果たしたのは、アルフォンソ・キュアロンの『ゼロ・グラビティ』で、監督賞をはじめ計7部門と圧勝。『それでも夜は明ける』『ゼロ・グラビティ』と並び、作品賞の有力候補だった『アメリカン・ハッスル』は10部門ノミネートながら、無冠という結果だった。また、長編アニメ映画賞候補に挙がった『風立ちぬ』(宮崎駿監督)、短編アニメ映画賞にノミネートされた『九十九』(森田修平監督)は受賞を逃した。

【第86回アカデミー賞】
作品賞:『それでも夜は明ける』(スティーブ・マックイーン監督)
監督賞:アルフォンソ・キュアロン『ゼロ・グラビティ』
主演男優賞:マシュー・マコノヒー『ダラス・バイヤーズクラブ』
主演女優賞:ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』
助演男優賞:ジャレッド・レト『ダラス・バイヤーズクラブ』
助演女優賞:ルピタ・ニョンゴ『それでも夜は明ける』
長編アニメ映画賞:『アナと雪の女王』
外国語映画賞:『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(パオロ・ソレンティーノ監督)
脚本賞:『her/世界でひとつの彼女』
脚色賞:『それでも夜は明ける』
撮影賞、編集賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞:『ゼロ・グラビティ』

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