<地域No.1店舗の売れる秘訣・ヤマダ電機LABI新橋デジタル館>LABIカテゴリ館の第一号店舗 気軽に購入できる環境づくり

2014.3.4 12:9配信

2007年にオープンしたLABI新橋デジタル館は、ヤマダ電機にとってデジタル機器に特化した初めての店舗だ。東京・新橋はいわゆるビジネス街だが、駅から徒歩30秒という極めて恵まれた立地を生かして、平日の会社員だけでなく、今では休日に家族連れが来店するまでに定着した。お客様の購入意欲をかき立てる商品を揃え、誰でも気軽に家電が購入できる環境を整えている。(取材・文/佐相彰彦)

ヤマダ電機LABI新橋デジタル館

店舗データ

住所 東京都港区新橋2-8-5

オープン日 2007年12月6日

売り場面積 約3740m2

従業員数 約120人

●会社員で賑わう街 駅前の好立地で通過客を吸引

新橋は、昼は仕事、夜は居酒屋で仲間と酒をくみ交わす会社員で賑わう街だ。JR新橋駅西口周辺には飲食店が軒を連ね、東口の汐留にはオフィスビルが建ち並ぶ。JRや東京メトロに加え、都心と湾岸地区を結ぶゆりかもめの始発駅として、交通の便は抜群。昼間人口、通過人口とも大きい新橋は、小売業にとって集客には絶好の地区なのだが、家電量販店はほとんどない。手頃な広さの空き物件がなかなか出てこないからだ。

主要家電量販店のなかで唯一出店しているのが、ヤマダ電機。2007年12月6日に、初のデジタル機器に特化した都市型店舗としてLABI新橋デジタル館を、JR新橋駅日比谷口のSL広場前にオープンした。以前はディスカウントストアのセレクトインキムラヤ新橋本店だった場所で、ヤマダ電機がキムラヤセレクトを子会社化したことで出店にこぎ着けた。さらに2008年6月20日には、銀座口に白物家電専門のLABI新橋生活館をオープンしている。

セレクトインキムラヤ時代は、昼間はぶらりと立ち寄る会社員、夜は待ち合わせまでの時間潰しに寄る人などが多く見られた。LABI新橋デジタル館のオープン当初も、これと同じ現象が発生。これによって、徐々にヤマダ電機の存在は地域に定着していった。三輪芳弘副店長は、「オープンから丸6年を迎え、今でも平日は会社員が多い。とくに、昼休みの時間帯に来店するお客様は、会社帰りに購入していただけることが多くなっている」という。さらに、「最近は、休日に家族で来店されるお客様が増えている」と、今では固定客を確保していることをアピールする。

●時間のないお客様に適した接客 法人を固定客として確保

LABI新橋デジタル館は、地下1階から地上6階建てのフロア構成で、売り場面積は約3740m2。1階ではスマートフォンや携帯電話などを扱う。

「スマートフォンケースなどのアクセサリに関しては、幅広い年齢層のお客様に興味をもっていただけるよう、品揃えを充実させている」という。三輪副店長が「置いていないケースはない」というほどずらりと並んだケースは、購入を目的に来店するお客様だけでなく、ぶらりと立ち寄った人もついついケース探しに引き込むほどの迫力がある。「スタッフがお客様の要望に合うケースを探すことも多い」というが、こうした接客によって、時間のないお客様でもすばやく購入できるようにしているのだ。

アクセサリ関連では、3階のデジタルオーディオ関連フロアで販売しているイヤホンなども人気商品。三輪副店長によれば、「よく購入していただくのは女性のお客様」という。地下1階のカメラ関連フロアでも、「最近は、女性のお客様が目立つ。デジタル一眼やミラーレスを購入する人が多い」という。初心者を意識して、本体とセットでケースなどを選ぶことができるコーナーを設置している。

日本のデジタル機器の代表であるカメラを求めて訪れる外国人観光客も多い。「とくに春節の時期は、デジタル一眼を購入される中国のお客様が多かった」そうだ。

5階の法人専用フロアでは、レーザープリンタなどのオフィス関連商品を販売。法人専用の窓口を置いて、企業の規模に関係なくお客様を獲得している。スタッフには法人向け商品に精通したエキスパートを揃え、「オフィス内のネットワーク設定などを相談にこられるお客様も多い」という。

ここでの一番の売れ筋はパソコンだ。「オフィス街という土地柄、個人で使用するために購入する会社員の方や、法人単位など、さまざま」と、パソコンが多くの客層を獲得するキーアイテムになっているという。最も人気が高いのはモバイルノートパソコンだが、「最近では、デスクトップパソコンを購入して、ご家族で使うというお客様も増えた」としている。

フロアによって客層が異なるLABI新橋デジタル館には、さまざまなお客様が来店する。そのため、各フロアのテーマを明確にして、お客様が来店しやすい環境を整えている。新橋に競合店が存在しないぶん、三輪副店長は「山手線内で、ほかの地域と競争している」と認識している。ライバルの地区よりも、新橋のほうが気軽に家電が購入できることをお客様に意識させることが、LABI新橋デジタル館の販売を支えているのだ。

●副店長が語る人気の理由――三輪芳弘 副店長

オープン当初からLABI新橋デジタル館に勤務する三輪副店長。「新橋は、オフィス街と歓楽街の顔だけでなく、下町の顔ももっている」という。祭りなど、町内会の行事には必ず参加して、地域の人とのつき合いも多い。「人情味のある街」というのが、新橋から受ける印象だという。

スタッフには、ヤマダ電機がコンセプトに据えている「親切・丁寧」に加えて、「お客様が購入しやすい環境をつくるよう指導している」という。その一つが在庫の把握だ。「在庫があるかどうか、バックヤードまで行かなければわからないというのではダメ。お客様を待たせることになる」と、お客様の立場に立った接客を心がけている。

※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2014年2月24日付 vol.1519より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは

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