BOND is BACK!世界で最も愛されるスパイ、007ことジェームズ・ボンドがシネオケで帰ってくる。来たる4月29日(日・祝)に迫った「ジェームズ・ボンド007『カジノ・ロワイヤル』 inコンサート」。これまでロンドンのロイヤル・アルバート・ホールだけでしか上演されたことのない貴重なプログラム、待望の日本公演である。

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世界中で人気を誇る007シリーズでも特に高い評価を受けているのが『007/カジノ・ロワイヤル』だ。6代目ジェームズ・ボンドとしてダニエル・クレイグが初登場。いままでにないエネルギッシュでダイナミック、それでいて繊細なボンド像が007ファンのみならず多くの女性ファンを虜にした。来年には最新作『BOND25』 (仮)の公開も決定している。

本作の音楽を担当しているのは自らも007ファンを公言するデヴィッド・アーノルド。007シリーズでは本作を含めて5作品でスコアを担当している。時に現代的に、時にクラシカルに。シリーズ伝統のジョン・バリーサウンドをも彷彿とさせるサウンドトラックは広く映画ファンにも支持されているのはご承知の通りだ。

シネオケの指揮はニコラス・バック。海外を中心に多くのシネオケコンサートでタクトを振るベテランである。演奏は総勢90人編成となる東京フィルハーモ二―交響楽団。大迫力の生の演奏と巨大スクリーンに映し出される本編映像。映画館ではこの体験は味わえない。期待が高まらないわけがない。

日本公演に向けては綿密なりリハーサルが行われた。オーケストラリハーサルに参加してみたのだが驚いた。これはもう映画の劇伴そのものである。劇中の音楽の印象はそのままに、大オーケストラによる演奏が立体的な音響となって包み込む。映像に合わせてフレーズも頻繁に切り替わるがそのタイミングも見事だ。ニコラス・バックの経験が存分に活かされ、オケもそれに応えているのだろう。デヴィッド・アーノルドの力強くキレのあるスコアの魅力がフルに引きだされていると感じた。映画本編やサントラ盤では気付かなかったディテールまで聴き取れるのは映画ファンや音楽ファン、007ファンにとっては魅力となろう。これは想像を超えるシネオケになるのだと予感させる手応えが充分にあった。

本作での白眉となるのがデヴィッド・アーノルド渾身のアレンジによる『ジェームズ・ボンドのテーマ』。インパクトたっぷりのこの曲は以降、007シリーズでは必ず使われるニュースタンダードとなっている。この名曲を生の演奏で聴くことが出来るだけでも今回のシネオケに参加する価値があると言っても言い過ぎではないはずだ。当日は会場である東京・東京国際フォーラム ホールAで当日券の販売も予定されている。初めて『007/カジノ・ロワイヤル』をご覧になる方はもちろん、これまで何度も劇場に足を運び、ブルーレイやDVDなどでも繰り返してこの作品を観ている熱烈なファンの方々まで、生涯忘れることの出来ない素晴らしいコンサートになること請け合いである。

取材・文:酒井俊之 (007シリーズ 字幕・吹替版監修)

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