蚵仔煎(オアジェン)

『圓環邊蚵仔煎』の蚵仔煎には新鮮な牡蠣がたっぷり入っている。ソースもオリジナル

今や台湾を訪れたことのある日本人なら誰もが知っている牡蠣の卵焼き(オムレツ風)「蚵仔煎」。

一般的に粉ものに分類されるかどうか微妙だが、水溶き片栗粉をたっぷり使ってボリュームを出しているので筆者のなかでは粉もの扱い。

どの街のどの夜市にもたいていある台湾人のソウルフードだ。碗粿同様、おやつ代わりに食べる軽食というイメージがあり、台湾人の間では蚵仔煎は食事扱いされていない。

美味しい蚵仔煎は各地にあるが、台北なら寧夏夜市の「圓環邊蚵仔煎」が有名だ。行列は長いが、店頭で蚵仔煎を大量生産する職人の手付きを見ていると待ち時間はあっという間に過ぎる。

この店の蚵仔煎は生地がプルプル、卵はふわふわ、そして肝心の牡蠣はプリプリしていて鮮度のよさが伝わってくる。決め手となるタレはそれほどしつこくなく、蚵仔煎本来の味を引き出してくれる。

圓環邊蚵仔煎(ユエンホアンビェンオアジェン)
台北市寧夏路46號 TEL:02-2558-0198
12:00~14:30/16:30~25:00 無休

蔥油餅(ツォンヨウビン)

できたては火傷しそうなほどアツアツの『黄福龍脆皮蔥油餅』の蔥油餅。プレーンは30元

蚵仔煎や碗粿がおやつなら、蔥油餅は中高生のスナック菓子とでも言おうか。

屋台で扱われていることが多い蔥油餅。小麦粉に味をつけて丸く伸ばしたものを油でじゅわっと揚げる。

シンプルなので、学生街にはガーリック蔥油餅、チーズ蔥油餅、キムチ蔥油餅などアレンジされたものも販売されているが、トッピングなしで勝負する店も多い。

台北の裏駅にある「黄福龍脆皮蔥油餅」は昼から14時頃までという短期決戦の屋台で、営業時間が短いためか、常に行列ができている。

油に入れるとぷうっと膨らむところがなんとも可愛らしい。卵をプラスすると35元、プレーンなら30元。アツアツを頬張りたいところだが、火傷には注意しよう。

黄福龍脆皮蔥油餅(ホァンフーロンツエピーツォンヨウビン)
台北市華陰街と太原路の交差点(三多屋日式料理店前)
12:00~14:00頃 不定休

みつせ のりこ:90年代から台湾と関わり、台北で留学や就職、結婚や子育ても経験。現在は執筆や通訳、取材コーディネートの仕事で日本と台湾を往復している。著書に『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』『美味しい台湾 食べ歩きの達人』『台湾縦断! 人情食堂と美景の旅』『台湾一周!安旨食堂の旅』など。株式会社キーワード所属。