(左から)西岡徳馬、平岳大、二階堂ふみ、コズモ・ジャービス、真田広之、アンナ・サワイ、エグゼクティブプロデューサーのレイチェル・コンドウ、ジャスティン・マークス、ミカエラ・クラベル

 米ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」のジャパンプレミア試写会が19日、東京都内で行われ、主演とプロデューサーを務めた真田広之、コズモ・ジャービス、アンナ・サワイ、平岳大、西岡徳馬、二階堂ふみほかが登壇した。

 本作は、徳川家康をはじめとした歴史上の人物にインスパイアされたジェームズ・クラベルの小説をドラマ化。戦国一の武将・虎永と、その家臣となった英国人航海士のブラックソーン(後の按針)、2人の運命の鍵を握る謎多きキリシタン鞠子が繰り広げる壮大な叙事詩。2月27日からディズニープラスの「スター」で独占配信される。

 真田は「長い旅路の果てにようやく日本の観客の皆さまにお披露目できる日が来たことをうれしく思います。ここにいる、そしてここにいない多くのスタッフやキャストの情熱の結晶を見ていただける日がきてうれしいです」とあいさつ。

 ジャービスは「コミュニケーションのバリアーなどいろいろと挑戦や苦労はありましたが、逆にそれはブラックソーンの物語や彼への道のりに近いことでもあったので、役に立ちました。そういう形にしていくことで、本格的なリアルさが得られましたし、真田さんとは目だけでコミュニケーションを取っていました。お互いのことを知るに連れてコミュニケーションも深まっていきました。何かあればそこにいてくださいましたし、仕事に対する姿勢を、真田さんの背中を見ながら見習いたくなりました」と語った。

 サワイは「全て重要なシーンなので一つ選ぶのは難しいのですが…。鞠子のある決断で分岐点になるシーンがあるのですが、そのシーンを演じている時に本気でやり過ぎて長刀が半分に折れたり、歯がちょっとかけたりというのはありました」と笑顔で明かした。

 また、西岡や平が、撮影現場でハリウッドと日本の架け橋となった真田の存在がいかに大きかったかを振り返り、真田のスピリットに感動したことを伝えた。

 真田は「この役を引き受けようとなったときに、なぜ今この役を演じるのか、モデルである家康公が戦乱の世をようやく終わらせ、長きにわたる平和を築きました。そのことはまさにこの時代だからこそ求められているヒーロー像なんじゃないかという思いで飛び込んだんです」と明かした。

 最後に、「勇気を持って日本から海外の作品へ飛びこんでいただいたキャスト、そして時代劇のスペシャリストのクルーたちの才能をいかに最大限引き出すかが自分の仕事だと思って現場で戦ってきました。東西の壁を乗り越えて一丸となって作ったこと自体がこの作品のメッセージだと思いますし、ストーリーとメーキング、両方をくみ取っていただけるとうれしいなと思います。見どころは、全シーン全カットだと言いたいです。全てのエピソードが宝物です」と語った。