長野県松本市の野外音楽フェス「りんご音楽祭」のオーディションステージ「RINGOOO A GO-GO」で出場を勝ち取り、その出演者の中でグランプリを決めるライブショーケース「ゴーゴーアワード」で2017年度グランプリに輝いたのが、5人組バンドall about paradise。結成からまだ1年数か月という彼らに注目だ。

サトーカンナ(Vo/Syn/Pad)、飛田興一(Ds/Pad/Cho)、三山義久(G)、有澤太郎(G/Cho)、西原浩(B/Syn)で昨年1月に結成し、都内を中心に活動。他の賞レースライブにも出演するなど、ここまで順風満帆に見えるが、「このバンドを組むまではとんとん拍子じゃなかった」(カンナ)、「組む直前は音楽はもういいかなと思ってた」(三山)と話す実は苦労人。

別のバンドでそれぞれ活動していた彼らの転機は2016年11月。飛田が企画するイベントに出演していたカンナの歌声に惚れ込んだ飛田は、「すごいボーカリストを見つけた」とすぐにバンド仲間の三山と西原に連絡。年明け早々スタジオに入ることになり、カンナは音楽仲間の有澤を誘った。「この日だけギターが必要なんだと思って行ったら、夜には“よろしく”って」(有澤)とすぐに意気投合したそうだ。

カンナは、「こんなにカッコイイ演奏をする3人がどうしてブレイクしてないのか。だからブレイクさせないといけないなって」と使命感を持ったそう。バンドの舵取りをするカンナへの信頼は厚く、「これまでアンダーグラウンドでやってきたけど、カンナちゃんと出会ったことで大衆に聴いてもらいたいなと自分の気持ちも変わった。この出会いがそのまま自分たちの音楽になっている」と飛田。それぞれやってきた音楽のジャンルは様々だが、各楽器が単体でリフを演奏する楽曲の化学反応は魅力的だ。

また、20代から40代までの年齢差もいい方向に向かっているようで、「常に情報交換している感じ。若い人たちからは、ありのままでいいということを教わりました」と飛田。西原も「いまの若い人たちは音楽の捉え方が違う。だから面白いんですよね」と5人の歯車は合うべくして合ったようだ。

時おり冗談を交え、ふざけ合うメンバー同士はムードもいい。「出身や年齢の違うメンバーがその違いを認め合って、いい曲を作ったり、いい時間を過ごすっていうことができる場所、それがパラダイス(楽園)。all about paradiseは、それを体現していくバンドにしたいですね」(カンナ)

グランプリの賞品として、今年も「りんご音楽祭」(9月22日(土)・23日(日))に出演するall about paradise。これからいろんなシーンで彼らの名前を目にしそうだ。

取材・文:門 宏

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