「当社へのお客様からの『インストールできない』『正常に動作しない』といった類のお問い合わせは、昨年8月の時点で月300件ほどだったものが、12月の時点では月1000件ほどに急増しております。」(マイクロソフト社長室)

わずか4ヶ月で3倍以上も伸びた問い合わせ件数。“駆け込み需要シーズン”の現在はもっと増えているはずだ。もちろん正常動作しないからといって、違法販売されているWindowsはマイクロソフトの公式サポートを受けられない。

「『高級ブランドのバッグの偽物をオンラインショップで購入された場合』でお考えいただくとわかりやすいのですが、当然ながら、当社では非正規品に対しては(当社の製品ではないので)サポートを提供できず、『お買い求めいただいたお店にお問い合わせください』としかお伝えできない状況です。

当社としては、できるかぎりお客様がそのような被害にあわないように注意喚起と、業者への対策を続けておりますが、まだまだ根絶には至っていないのが現状です。引き続きオンライン広告などを通じ、ユーザーの皆様への注意喚起を図る予定です。」(同)

また、単独の販売サイトだけでなく、大手オンラインモール内にも違法Windowsを堂々とダウンロード販売しているショップがあったりする。こんな場合、マイクロソフトから対策を求めても、どうするかはモール運営側の判断次第になるという。悪質なショップの締め出しは現実問題として、かなり難しいようだ。

 

どこに注意すればいい? 違法販売からの自衛策

違法なショップを根絶できないなら、大切になってくるのがユーザー側の自衛。もし自分でWindowsを新規購入する必要が出てきた場合、どこに注意すればいいのか?

 

マイクロソフト側では啓発用の特設ページをいくつか設けている。

Windowsの違法ダウンロード販売対策としては、下記【2】の「非正規のWindowsにご注意ください」がとても有用。“マイクロソフトおよび正規の販売代理店以外のサイトからダウンロード提供されている”ショップの一覧が載っているので、ここに名前の出ていないダウンロード販売サイトは違法だと判断できる。


【1】『買ってはいけない』オンラインショップ 10 の特徴~非正規のソフトウェアにご注意ください。 [ http://j.mp/1ibb9r0 ]

【2】非正規のWindowsにご注意ください [ http://j.mp/1foNC0C ]

【3】非正規のOfficeにご注意ください [ http://j.mp/1ibb8Ua ]

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