「幸せ」と聞くと、あなたはなにを思い浮かべますか? 人生のイベントに例えるなら、入学、就職、結婚……と一見他人が羨む暮らしをしているほど、人はつい「いいなあ、幸せをゲットしていて」と思ってしまいますよね。

あくまでも人の幸せはそれぞれですが、いざそれらの幸せを手にしている相手にすれば、必ずしも「周りが思うような幸せを感じている」とは限らないもの。ましてや最近は、世の中の不透明さに不安を感じて「幸せについて考える暇もない」という人も少なくなさそうです。

ですが、幸せの形が人それぞれなら、幸せの大きさもまたそれぞれ。わざわざ周りに言うほどじゃないけど、普段の生活のなかでささやかな幸せにホッと安堵することは、おそらく誰しも多かれ少なかれ心当たりがあるのではないでしょうか。

 

幸せを感じる割合から見えてくる男女の「小さな幸せ」って?

アサヒグループホールディングズが20歳以上の男女1090人に行ったアンケート調査[ http://j.mp/1hdY11I ] で、こんな気になる結果が寄せられていました。

というのも「いま幸せを感じている?」という問いかけに対して、「とても幸せ」と答えた人は全体の16.0%。「まあまあ幸せ」と答えた人は63.6%。

ハッキリと幸せと言い切れる人はそれこそ2割を切りますが、それでも「幸せ」と答えている人は全体で8割近く。小さな幸せも含めれば、それなりにいまの生活のなかで幸せを実感している人は意外と多いことがわかります。実際、「小さな幸せ」を感じた瞬間にまつわる声も寄せられており、最も多かった回答は「美味しいもの、甘いものなどを食べたとき」で54.9%。

続いて「お風呂にゆっくりと浸かったとき」が36.7%。順に「家族団らんを過ごしているとき」で35.7%。「布団に入って寝る瞬間に感じる」が32.2%でした。どれもいたって私たちが何気なく行っていることばかりですが、日々の忙しさに追われるほど些細なことにありがたみを感じるものですよね。

特にいまの季節のお風呂、布団や炬燵でぬくぬくするというのは、もしかしたら日本人特有の幸せの感じ方かもしれません。家族団らんについても、ただテレビを見ながら一緒にご飯を食べるだけでも、家族の温かみを感じて気持ちがホッと安らぐ人は多いはず。これも年齢性別問わず共通して感じるささやかな幸せのひとつですよね。