アウトレット館、AKIBA STARTUP、イイヤマストアが並ぶ通りにオープンした「パソコン工房 秋葉原アウトレット館」

ユニットコムは4月28日、PC、PC周辺機器、スマートフォンなどのアウトレット品と中古品を専門に取り扱う「パソコン工房 秋葉原アウトレット館」を東京・秋葉原にオープンした。出店したのは同社の「パソコン工房 イイヤマストア」や「パソコン工房 AKIBA STARTUP」などと同じ通りに面した場所で、PCパーツショップが集中するエリア。販売に加えて買い取りも行う。

同社では2017年6月まで、現在AKIBA STARTUPがある場所に約半年の期間限定でアウトレット店を設けていたほか、現在も大阪・日本橋で「パソコン工房 アウトレット別館」を営業中。ECサイトや、「パソコン工房」「グッドウィル」各店の中古品コーナーでも中古品に堅実な需要があることから、秋葉原にも常設の店舗を復活させた。

主力製品となるのが、同社が「iiyama PC」ブランドで展開するBTO(注文生産)PCのアウトレット品。最近はPCゲームに新たに関心をもつユーザーが増えているが、アウトレット品であればグラフィックボードを搭載したゲーマー向けPCを新品より安く手に入れることができるので、初心者向けPCゲームの入門機としても需要がありそうだ。また、マウス、キーボード、ヘッドセットなどゲーミングPC向けの周辺機器も取り扱う。

中古PCはジャンク品などを除き、マイクロソフトの中古品向け正規ライセンスのWindowsが付属する、「MAR」(Microsoft Authorized Refurbisher)プログラム対象品となっており、必要に応じてユーザー側でOSの再インストールが行える。中古PC市場では、OSが付属せずリカバリが不可能な製品が販売されていることもままあるが、MAR対象品はそのような心配がないのが特徴。

同店の牧道広店長は「秋葉原を訪れる好奇心の高いユーザーの方々に、来る度に何かを発見していただける店にしていきたい」と話し、店舗に足を運んで掘り出し物を見つけるという「楽しさ」の提供を、売り場づくりのコンセプトに挙げる。2階には動作保証がない代わり破格のジャンク品コーナーも設け、上級者の「部品取り」需要にも応える。

PCパーツショップが集中することから、店舗前の道路は「パーツ通り」と通称されることが多かったが、近年純粋なパーツショップは減少傾向。一方でこのエリアに、ユニットコムが運営するアウトレット館、AKIBA STARTUP、mineoショップ、イイヤマストアが並ぶことになるほか、近くには「BUY MORE店」も立地。同社ではチラシなどでこの道路を「秋葉原のパソコン工房通り」とうたい、同時セールなどを実施することで、PC、周辺機器、パーツ、モバイルの新品から中古まで、幅広い商品がそろうことをアピールしていく。(BCN・日高 彰)