春の上野で7人のピアニストを聴く

2014.3.13 19:4配信
ゲルハルト・オピッツ (c)Concerto Winderstein ゲルハルト・オピッツ (c)Concerto Winderstein

3月中旬から4月にかけて上野界隈のコンサートホールや文化施設ほかで行われる「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森-」。開催10周年の今回は、ピアニストたちによる豪華な競演も見逃せない。

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2014-」の公演情報

まず、音楽祭の開幕翌日3月15日(土)に登場するのは、ドイツ・ピアノ界最後の巨匠ゲルハルト・オピッツ。師である伝説的ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプからドイツの伝統を継承した彼が、ベートーヴェンの後期3大ソナタを披露。ドイツ・ピアニズムの真髄に迫る名演に期待だ。

朝の優雅なひとときを提供する「《午前11時》の音楽会」には、小倉貴久子が登場し、「ピアノの歴史探訪」と題したレクチャーコンサートを開催。「トルコ行進曲」「テンペスト」のインスピレーションの源となったワルター。ショパンが愛したプレイエル。現代のスタインウェイ。古今の3つの名器を聴き比べる贅沢なひとときとなる。

“文化の街”上野ならではの人気企画。美術館や博物館で上質の演奏が堪能できるミュージアム・コンサートでもピアニストのシリーズを実施。東京都美術館を舞台に「ピアノ音楽紀行」と題し、5人のピアニストが登場し、世界各地の音楽をピアノで綴る“音楽の旅”へと誘う。旅の幕開けはロシア。浜松、リーズなどの国際コンクールを制したアレッシオ・バックスが、ラフマニノフ、ムソルグスキーなど得意の「ロシア」音楽を披露。ウィーン・フィルのコンマス、ライナー・キュッヒルのパートナーを長年務めた加藤洋之が辿る「ウィーン」の音楽史。フランス仕込みの名手、山田武彦が贈る「パリ」にちなんだ小粋なプログラム。ニューヨークに拠点を置く江口玲は、もちろん「ニューヨーク」の空気が感じられる選曲を。シリーズのラストは、グリーグやシベリウスに定評のある田部京子が、美しき「北欧」の情景をピアノで描く。

◆東京・春・音楽祭で聴く7人のピアニスト
・3/15(土) 15:00 東京文化会館 小ホール
「ゲルハルト・オピッツ ピアノ・リサイタル」~ベートーヴェン、後期3大ピアノ・ソナタ
・3/25(火) 11:00 東京文化会館 小ホール
《午前11時》の音楽会vol.4「ピアノの歴史探訪~小倉貴久子」~ワルター、プレイエル、スタインウェイ
・3/16(日) 14:00 東京都美術館 講堂
ミュージアム・コンサート「ピアノ音楽紀行~ロシア」アレッシオ・バックス
・3/22(土) 14:00 東京都美術館 講堂
ミュージアム・コンサート「ピアノ音楽紀行~ウィーン」加藤洋之
・3/29(土) 14:00 東京都美術館 講堂
ミュージアム・コンサート「ピアノ音楽紀行~パリ」山田武彦
・3/30(日) 14:00 東京都美術館 講堂
ミュージアム・コンサート「ピアノ音楽紀行~ニューヨーク」江口玲
・4/6(日) 14:00 東京都美術館 講堂
ミュージアム・コンサート「ピアノ音楽紀行~北欧」田部京子

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