もっと「揺れる~!」とか「怖~い!」みたいなのを想像していたのですが、思ったよりどっしり安定していて、何だかすごく安心感があります。

手綱の使い方を教わって、おそるおそるハチベエくんに命令を出してみると、ちゃんと歩いてくれました! なにこれ、楽しい!

一瞬、自分にはめちゃくちゃ乗馬センスがあるのでは……と勘違いしかけましたが、どう考えてもハチベエくんが乗馬体験で人を載せるのに慣れているのと、先生がうまいこと誘導してくれているおかげでした。

ある程度思い通りに歩けるようになったところで、先生から「ではそのまま弓を射ってみましょう」という言葉が。えっ、もう馬上で弓!?

初めて弓を持ってからここまで、約40分ほど。怒涛のような初体験ラッシュに脳みその処理が追いつきません。

とりあえずハチベエくんに歩いてもらいつつ、弓を射るイメージを固めて……。

よし! いける気がする! 根拠はないけど!

いよいよ、流鏑馬に挑戦します!

ハチベエくんの背中は安定しているとはいえ、やはり地上とは勝手が違うので揺られながら弓をつがえるのが難しい……! さっきとぜんぜん難しさが違う……!

的を通り過ぎながら……射る!

当たったー!

当たりました! 当たりました!

ここが戦国時代だったら「討ち取ったりー!」と叫びながらダッシュで駆け戻るところですが、大喜びしていたところ、先生から衝撃の一言が。

歩きよりもはるかに難しい小走りでの射的に挑戦!

「では次は小走りでいきましょう」

えっ!? 今、走ってませんでした?

「今のはゆっくり歩きながらでしたので……」

そ、そうなの……?

弓を射ることに夢中でぜんぜん気づきませんでしたが、ハチベエくんの歩くペースは超スローだったとのこと。たしかに走りながらにしちゃやけに体勢が安定してるなって思ったんだよなー。

馬上で的を射抜いたのだから、これで成功でもいいのでは……と思いかけましたが、『ホース・ソルジャー』で特殊部隊のメンバーが全速力で馬を走らせながら戦うあのシーンの迫力は未だ微塵も表現できていません。

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やはり、「歩く」のではなく「走る」ハチベエくんの上から弓を射たなければ特殊部隊と俳優の凄さを体感したとはいえません。

ということで、今回は特別に昔の日本で実際に使われていたという特別なあぶみも用意していただき、今度こそラストチャレンジ!(ちなみに、この“小走り”は通常の体験では行っていないとのことで、今回だけの特別体験となります)

!?

あ、わ、わ、わ、わ、わ!