(左から)瀧本智行監督、宮本信子、永作博美、脚本家の岡田惠和

直木賞作家、白石一文の作品を初映像化するWOWOW連続ドラマW『私という運命について』の完成披露試写会が15日に表参道ヒルズで行われ、主演の永作博美、宮本信子、瀧本智行監督らが出席した。

本作は、バブル崩壊後の激動の時代を生き抜いた主人公・冬木亜紀(永作)と、数奇な運命をともにした男たちの人生を描いたラブストーリー。大企業で女性総合職第1号として働く女性・冬木亜紀を永作が演じるほか、冬木の同僚で元恋人の佐藤康を江口洋介が、康の母親・佐智子を宮本が演じる。

永作は自身の役柄について「芯の強い、思ったことに突き進む女性。演じる上では彼女が歩んできた約10年間の足跡をつけながら生きようと思いました」と話し「あんなに頑張って貫けないと思うけれど、曲げられないところがあるのは似ていますね」と共通点をあげた。

宮本は、本作のロケ地である新潟県長岡市に足を運んだといい「私は現場主義なので、仕事の前にその現場に行って、そこの空気感や人や犬、猫を見て、そこで自分が何を感じるかを大切にしています。セットに入ってもその雰囲気を感じながら芝居をするのが好き」とコメント。瀧本監督は「それぞれの人間をじっと捉える行間を表現するのは、フィルムの質感がいいと思った。連続ドラマとしては貴重です。『16ミリで撮影出来ないなら降りる』と宣言しましたからね」と熱い思いを語った。

最後に永作は本作の主人公と同じようにもがきながら生きている現代の女性に向け「確かなものがなく、掴むものもない中で、必死に生きてきた感がある。でも皆も同じ思いで生きている、と思えば、次の日も生きていける。失敗してもやれることはやって、新しい朝が来るのを待つのもいい」とメッセージをおくった。

『私という運命について』
3月23日(日)スタート(全5話)
WOWOWプライムにて毎週日曜夜10:00
※第1話無料放送