左から、今井隆文、平埜生成、大村学  撮影:先濱努 ヘアメイク:川島享子 左から、今井隆文、平埜生成、大村学  撮影:先濱努 ヘアメイク:川島享子

アミューズに所属する若手俳優からなる劇団プレステージが4月18日(金)から東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で第7回公演『ボーンヘッド・ボーンヘッダー』を上演する。2005年のプレステージ結成から今年で10年目。4月の公演に向けて、今井隆文、大村学、平埜生成に意気込みを聞いた。

劇団プレステージチケット情報

10年で多くの舞台を積み上げてきた彼ら。そこから得たものは「忍耐力と人間関係です」と今井。大村は「「仲間」、そして「強さ」です。ずっと、一から自分たちで舞台を作り上げることを経験してきたので、怖いものなしです」、平埜は「プレステージのメンバーは学校にいたら絶対友達にはならないメンバーなのですが(笑)、一緒に作品をつくり、朝から晩まで一緒にいるので、悪い面より素敵な面を見つけられるようになりました」と手応えを話す。

CBGKシブゲキ!!という、より大きな劇場で上演するようになったのは昨年から。変化はあったか尋ねると、今井は「役者としての技量のなさに気づいたこと、空間が広い分パワーが伝わりにくくなったこと、スタッフさんの力を再認識したことです。お客さんもそうですが、僕たちは色んな人に支えられて舞台に立てているんだということを実感しました」と謙虚。大村は「劇場が広くなった分、届けなければいけないものが増えました。まだシブゲキの空間を使いきれていないような気がしますが、今回で3回目になるので自信を持って挑みます」と意気込みを。平埜は「劇場を自分たちのパワーで溢れさせることの難しさを痛感しました。あと、仕込みも自分たちでやっているのですが、かなり大変になりました」と笑った。

上演するのは、これまでも劇団に多くの作品を提供している脚本家・福田晶平の新作。暴力団の内部抗争に巻き込まれた“普通”の人々の思いもかけない活躍を描くサスペンス・コメディ。演出は劇団空想組曲の主宰・ほさかようが手がける。今井は「福田さんは温厚な容姿からは想像できないブラックな面を作品に出してくるところが魅力です。ほさかさんには初めて演出していただくので、どんな方なのかを探っていくのが楽しみ」、大村は「福田さんの作品に出演するのは3回目ですが、福田さんの脚本で演じるキャラクターが大好き。僕に合っているんだと思います(笑)。ほさかさんは演劇に対して熱い方だと思います」と話した。

最後に3人は、それぞれ公演をアピール。「迷っているそこのあなた! 消費税が8%になって初めての公演ですが、全力プラス3%の力で作品をつくりますので、是非劇場に3%分を楽しみに観に来てください」(今井)、「これから劇団プレステージは全国区を視野に入れて頑張っていきます。必ずや皆さんが思っている以上の作品をお届けしますので、今年一番の楽しみにしていてください」(大村)、「何も考えずに観に来ていただきたいです。難しいことは何ひとつありません。楽しい時は声を出して笑ってください。悲しいときは泣いてください。僕たちの作品が皆さんの心のどこかに残るように頑張ります」(平埜)。

公演は4月18日(金)から29日(火・祝)まで。チケット発売中。