多部・木村・三浦が、蜷川演出で切ない運命の物語を

2014.3.18 13:50配信
左から、三浦涼介、多部未華子、木村文乃 左から、三浦涼介、多部未華子、木村文乃

今年も話題作が目白押しの蜷川幸雄だが、中でもカズオ・イシグロの小説『わたしを離さないで』の舞台化に注目が集まっている。ある運命を抱えて寄宿学校で育った男女3人の関係が、次第に変化していく様を描く物語は、2010年に映画化され話題になった。

『わたしを離さないで』チケット情報

原作をベースに映画とはまた違った舞台版の脚本を、劇団ペンギンプルペイルパイルズの主宰・倉持裕が執筆。原作のキャシー・トミー・ルースにあたる八尋・もとむ・鈴役を、それぞれ多部未華子、三浦涼介、木村文乃が演じる。

一昨年宮本亜門演出の『サロメ』、松尾スズキ演出の『ふくすけ』に出演し、蜷川作品に初参加する多部は「舞台の間は、私は生活リズムがよくなるんです。本番も稽古も時間が決まっているので、時間が不規則になりがちな映像のお仕事と比べて“規則正しい生活”になります。そのうえ、体を壊さないようにとよく食べて、よく寝るんです」と、これまでの経験を語った。

一方初舞台でいきなり蜷川演出となる木村は「全てが初めてのことだからなのか、不思議と不安はなくて、むしろワクワクしていられます。普段はどちらかというとネガティブに考えがちなのに、プレッシャーがいい具合に前向きにさせてくれている」と、気負わない姿勢が頼もしい。

三浦は2年前、蜷川が手掛けた『ボクの四谷怪談』に参加。「とても優しくて、愛のある方。スタッフの方からキャストまで、みんなのことを思って、見てくださるんです。稽古場もすごく楽しかったし、また蜷川さんとお仕事したいと思っていた。今回の話を聞いたときは本当にうれしくて、思わず泣きました」。

3人とも映画版に目を通しているが、「蜷川さんは“映画の解釈、僕とは違う”と仰ってました。ご覧になる方もイメージを持ちすぎずに、スッと見てほしいな」と木村が話せば、三浦が「僕たち3人にしても、それぞれ感じ取り方が違うんだろうな。本番では1回1回のライブ感を楽しめたら」と応じる。「演じる側の人間としては何も考えずに作っていった方が、自分たちなりの正解が出るのではないかな。誠心誠意の舞台をお届けしますので、チケットを片手に来ていただきたいです」と多部が締めくくった。

公演は4月29日(火・祝)から5月15日(木)まで彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、5月23日(金)・24(土)に愛知県芸術劇場 大ホールにて、5月30日(金)から6月3日(火)まで大阪・梅田芸術劇場にて。チケットは発売中。

取材・文:山上裕子

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