『メリー・ポピンズ』50周年記念版 MovieNEX

製作から50年を経てもなお多くのファンから愛されているディズニーの傑作『メリー・ポピンズ』がMovieNEXになって発売されたのを記念して、本作の音楽を手がけたシャーマン兄弟の弟、リチャード・シャーマンの最新インタビューが公開された。

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『メリー・ポピンズ』は銀行に勤務する厳格で気難しい父が家長のバンクス家に、魔法が使えるベビーシッターのメリー・ポピンズがやってくる場面から始まる物語。米アカデミー賞で主演女優賞、作曲賞など5部門に輝いた。間もなく本作の誕生秘話を描いた『ウォルト・ディズニーの約束』が公開されることもあり、再び注目が集まっている。

『チム・チム・チェリー』や『2ペンスを鳩に』など、シャーマン兄弟が本作のために書き下ろしたナンバーの多くが現在では“スタンダード”として世界のどこかで演奏され続けているが、リチャードは日常生活や自身の経験からインスピレーションを得て作曲したと振り返る。「例えば『凧をあげよう』は、父親と公園で凧あげした思い出がベースになっている。もちろん、楽曲を歌うキャラクターの個性に合わせて曲を書くことが大事だよ」。

間もなく公開になる映画『ウォルト・ディズニーの約束』には当時のシャーマン兄弟が登場し、映画化に難色をしめす原作者のトラヴァース夫人を説得するため、ウォルト・ディズニーらと奔走している。「最終的にウォルトが原作者を説得できたのは、彼独特のセンスだと思う。映画ファンが原作のどこに惹かれるのか、ちゃんとわかっていたんだ」。映画の中でシャーマン兄弟がピアノを弾きながらメロディと歌詞を生み出していくシーンは思わず笑みがこぼれる場面で、改めて『メリー・ポピンズ』を見返したくなるだろう。

ちなみにリチャードは50年の時を経て、本作がMovieNEXになってリリースされることについて「『メリー・ポピンズ』はチャーミングで誠実、そして気取ったところが全然ないんだ。楽曲に関して言えば、ハーモニーも歌の構成もスタイルもすべてがすごくイギリス風で、時代を超えたものに仕上がっている。その点は当時、すごくこだわったんだよ。だから『メリー・ポピンズ』とその音楽はいつまでも若々しく、色褪せないんだと思っているよ」とコメント。本アイテムとほぼ同タイミングで、シャーマン兄弟の魅力に迫る映像作品『ディズニー映画の名曲を作った兄弟:シャーマン・ブラザーズ』もリリースされており、映画と合わせて観賞することで、年月が経っても輝き続ける彼らのメロディの真髄と秘密に触れられるのではないだろうか。

『メリー・ポピンズ』50周年記念版 MovieNEX
発売中
4000円+税

『ディズニー映画の名曲を作った兄弟:シャーマン・ブラザーズ』
発売中
3800円+税

『ウォルト・ディズニーの約束』
3月21日(金・祝)ロードショー

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