東京・御茶ノ水にあるデジタルハリウッド大学(DHU)は4月、同大学で初めてとなる公式部活として「e-sports部」を創部した。4月27日に実施した特別講義では、Electronic Artsのサッカービデオゲーム「FIFA」シリーズのeスポーツ大会で活躍している、同部学外顧問兼アドバイザーのマイキー氏が、最近のeスポーツ事情について話した。

DHUは、3DCG、ゲーム、プログラミング、デジタルマーケティングなど、複数の専門領域を融合して学ぶ独自のカリキュラムを持っている。近年、コンピュータゲームを競技として捉えるeスポーツの分野は、世界中で急速に競技者を増やし大きなムーブメントとなっている。DHUのカリキュラムとの親和性が高いため、コラボレーションすることで新たな知識・技術・価値の創造を目指すという。

DHU e-sports部の活動内容は、「FIFA18」を主とした国内におけるeスポーツ活動。世界で活躍するプロ選手の育成を、将来的な目標に掲げている。活動人数は5名以内で、学内顧問には小倉以索准教授がつく。今後、入部テストとして学内トーナメントを実施。その後マイキー氏と入部審査の面談を行い、初期のメンバーを決定する予定だ。

特別講義に登壇したマイキー氏は、日本と海外の違いについて選手目線から話した。「日本にはゲーマーに対してネガティブな印象を持っている人が多い。対して、海外はゲーマーに対してネガティブではない。むしろ、プロゲーマーなどはアスリートとして扱われる。eスポーツ大会が開かれれば、スポーツスタジアムが一杯になるほどの観衆が集まる」という。

ゲームに対する価値観はスポンサーにも表れている。マイキー氏は「海外はeスポーツのスポンサーの知名度が高い。現実のサッカーと同じように大企業がスポンサーにつく。ヨーロッパではプロサッカーチームがeスポーツチームを持つのが流行り。日本も早く有名企業がこぞってスポンサーにつくような大会が開催されればいいなと思う」と海外事情を話しつつ、日本のeスポーツへ期待を寄せる。

eスポーツ市場をさらに発展させるため、マイキー氏がゲームメーカーに期待するのは「観戦する機能の充実」だ。観客を集めなければ、選手としても張り合いがないうえ、スポンサー側にもメリットがない。市場を拡大するにはファンを増やす必要がある。ゲームファンではなくても見たくなる工夫や、多くの人に魅せる工夫は欠かせない。

マイキー氏は説明会で「プロゲーマーになるには、なるべくイベントや大会に出場したほうがいい。大会だと普段と違い、多くの人に見られる状況でゲームをプレイしなければならないので、いつもとは違うプレイ環境に適応しなければならない。経験値をためておいた方がいい。親に反対される場合もあるかもしれないが、親を説得できない人が、プロゲーマーになるためのスポンサーになってくれと他人を説得できるはずがない」と学生へアドバイスを送った。

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