ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、家庭用ゲーム機「プレイステーション 4(PS4)」用のバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」の開発を行っていると発表した。商品化に向け、今後さらに開発を進める。

バイザースタイルのヘッドマウントユニットと加速度センサ、ジャイロセンサを搭載したヘッドセットユニットで構成するバーチャルリアリティシステム。ヘッドマウントユニットがプレイヤーの眼前に広大な3D空間を映し出し、ヘッドセットユニットのセンサと「PlayStation Camera」がプレイヤーの頭部の動きや位置を正確に検知することで、コントローラを操作することなく、映像を360°全方向へリアルタイムに変化させ、あたかもゲームの仮想世界に入り込んだかのような気分を味わうことができる。

「PlayStation Move(PS Move)モーションコントローラ」を使ったゲームでは、映像内にプレイヤーの手と武器を表示し、それらを自在に動かしながら闘うといったアクションを実現する。

5インチLCDディスプレイ(解像度1920×RGB×1080)を搭載し、水平視野角は90°。インターフェースはHDMIとUSBを備える。

独自の3Dオーディオ技術の採用によって、前後左右からの音に加えて、上空を旋回するヘリコプターの飛行音や、階段をのぼってくる足音など、上下からの音もプレイヤーの頭部の向きに対応してリアルタイムに変化させることができるので、ゲームの臨場感が高まる。

「Project Morpheus」専用SDK(ソフトウェア開発キット)は、準備ができ次第、開発者に配布する。米サンフランシスコで3月19~21日(現地時間)に開催する「Games Developers Conference 2014」のソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカのブースでは、「Project Morpheus」を参考展示する。

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