『レディ・ベス』スペシャルイベントより。左から、古川雄大、平方元基、吉野圭吾、石丸幹二、山口祐一郎、加藤和樹、花總まり、平野綾、山崎育三郎、涼風真世、石川禅、未来優希、吉沢梨絵、和音美桜 『レディ・ベス』スペシャルイベントより。左から、古川雄大、平方元基、吉野圭吾、石丸幹二、山口祐一郎、加藤和樹、花總まり、平野綾、山崎育三郎、涼風真世、石川禅、未来優希、吉沢梨絵、和音美桜

日本の地で世界初演の幕をあける大作ミュージカルとして注目を集めている『レディ・ベス』。3月23日、東京・帝国劇場で「開幕直前スペシャルイベント」が開催され、開幕を心待ちにしたファン1000人の前で、平野綾、花總まりらメインキャスト14名が楽曲披露やトークショーを行った。

『レディ・ベス』チケット情報

イベントはまずは歌唱披露からスタート。ヒロイン・ベスをWキャストで演じる平野と花總、その相手役であるロビン・ブレイクを演じる山崎育三郎と加藤和樹、イングランド女王メアリー・チューダー役の未来優希と吉沢梨絵が4曲を歌った。『エリザベート』『モーツァルト!』などを手掛けたミヒャエル・クンツェ(作)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)のゴールデン・コンビによるナンバーの数々は、ロマンチックなものからパワフルなロックテイストのものまで多彩で、キャッチー。いずれも世界初披露ながら客席のファンも手拍子を送る盛り上がりで、この新作ミュージカルへの期待感を大いに煽っていた。

その後のトークショーでは、キャスト陣が作品の見どころや共演者の印象、稽古場のエピソードなどを語る。平野が、初体験の小池修一郎演出について「演出のスピードがすごく早い。どんどん次のところに進んでしまうので、そのテンポに慣れなきゃ! と必死です」と話せば、花總は吉沢らと「お衣裳が、時代に沿った素敵なものなのですが、重い(苦笑)。スクワットなど体力作りをしなきゃ」と語り合うなど、ふたりのベスは苦労話を披露。ほかにも、スペイン皇太子・フェリペ役の古川雄大が「(Wキャストの利点は)汗をかく量も同じだと思うので、(同じ役の平方元基が)稽古着をどのタイミングで洗うのかを見てます。あ、洗ってきたんだ、じゃあ俺も洗おうって」、舞台出演が続いている石丸幹二が「役の切り替えが出来ない(苦笑)。でもその時々で髪型、ひげが違うので、鏡に写る自分のその顔を見て、その役だと切り替えます」、山口祐一郎が「(クンツェ&リーヴァイ作品は)あっというまにその俳優の魅力を引き出してくれる魔法があるような作品。今回も出演者みんながとってもチャーミングに見えてきます」などと語り、客席を笑わせたり、感心させたりしていた。

公演は帝国劇場にて4月11日(金)にプレビュー公演開幕、東京公演は5月24日(土)まで。チケットは発売中。その後大阪、福岡、愛知でも上演される。