『ウォルト・ディズニーの約束』(C)2013 Disney Enterprises. Inc

傑作映画『メリー・ポピンズ』の誕生秘話を描いた映画『ウォルト・ディズニーの約束』が公開されている。本作は、米アカデミー賞で5部門に輝いた『メリー・ポピンズ』の製作の裏側を題材にした物語で、本作の出演者・監督らも『メリー・ポピンズ』に深い愛情を抱いているようだ。

『ウォルト・ディズニーの約束』インタビュー動画

『メリー・ポピンズ』は現在では映画史に残る傑作として知られているが、完成までの道のりは長く、平坦なものではなかった。原作者のトラヴァース夫人(エマ・トンプソン)はアニメもミュージカルも大嫌いで、自作の映画化には難色をしめすが、製作者のウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)は本作を何とかして映画化したいと彼女をスタジオに呼び寄せて、共に映画制作を開始する。

劇中では『メリー・ポピンズ』の映画化を巡ってウォルトらとトラヴァース夫人が様々な駆け引きを繰り広げるが、出演者たちはみな『メリー・ポピンズ』を愛している。このほど公開された特別映像ではトンプソンが作品について紹介し、作曲家リチャード・シャーマンを演じたジェイソン・シュワルツマンが幼少期に『メリー・ポピンズ』を初めて観たときの感想を語る。また、ハンクスは『メリー・ポピンズ』をビデオで何度も繰り返し観賞してきたそうで、カメラに向かって作品の魅力や自身の想いをたっぷりと語っている。

映画は、製作秘話をベースに描かれるが、やがて物語はトラヴァース夫人が『メリー・ポピンズ』を生み出すようになった背景が語られ、なぜ映画化を拒み続けてきた彼女が、ウォルトにだけ映画化を許可したのかが明らかになる。今も色あせない魅力をもつ物語の背後に隠されていた真実を描いた『ウォルト・ディズニーの約束』は、『メリー・ポピンズ』のファンも、なじみのない人も楽しめる作品に仕上がっている。

『ウォルト・ディズニーの約束』
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