(左から)原作者の湊かなえ、中村義洋監督、蓮佛美沙子、井上真央、綾野剛、菜々緒、貫地谷しほり

映画『白ゆき姫殺人事件』が3月29日に公開を迎え、主演の井上真央をはじめ、綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、貫地谷しほり、中村義洋監督、原作者の湊かなえが都内の劇場で行われた舞台あいさつに登壇した。

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Twitterやソーシャルメディアによる不確定の情報の拡散の恐怖をテーマにした本作。美人OLの殺人事件と事件後に失踪した地味な同僚の女性を巡り、ネットや報道が過熱していくさまをスリリングに描き出す。

「本当に地味なOL・城野美姫」と自身の役柄を紹介された井上だが、この日は晴れの初日に鮮やかなピンクのドレスで登場。「こんなに『地味』『地味』と言われるのはあまりないですね。いや、普段は実際に地味なんですけどね…」と楽しそうに笑う。映画にちなんで公開を迎えたいまだからこそ言える“つぶやき”を求められると「地味にヒットしたい…なう。いや、うぃる!」と発表。“地味”という言葉がどうにも引っ掛かるのか、気に入っているのか「地味によろしくお願いします!」と舞台あいさつ中に何度も“地味”を連発していた。

一方、事件を追うTVディレクターを演じた綾野は、別作品の撮影のため金髪で登場。「軽薄な男」という役柄の紹介に「救いようのないクズです」と同意していたが、金髪について司会者から「この作品に合わせて?」とイジられると「そんなにこの金髪、クズっぽいですか? まあいい年して軽薄ですが(笑)。結構、ディスりますね。僕のことキライですか(笑)?」とたたみかけ、会場は笑いに包まれた。

菜々緒は殺害される美人OLを演じたが、公開を記念しての“ツイート”として「映画がヒットしなければTwitterやめます!」と宣言。それほど「自信があります!」と胸を張る菜々緒をよそに主演の井上の方が「どうしよう…地味にヒットでもいいですか(笑)?」と弱気。菜々緒は「1回は(興行ランキングで)1位に行きたい!」と強気に語るも、中村監督も「『アナ』がな…」と記録的大ヒットを見せている『アナと雪の女王』の存在を懸念。“ディズニー”つながりで「そろそろ『白ゆき姫』もね」と本作をアピールした。

また、中村監督は劇中のネット上の様々なツイートの“声”の一人を井上が務めていることを暴露。急に決まったアイディアで、監督、スタッフ、監督の妻など総動員で声の収録をしたそうで、アフレコに来ていた井上も駆り出されたとか。井上は「ギャル風とかいろいろやりましたが、自分でも(映画を観て)どれが自分かわからないです」と語っていた。

『白ゆき姫殺人事件』
公開中

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