ファストフード型町中華「日高屋」のコスパ最強セットの安心感!

駅近くでよく見かける「日高屋」。ビジネスマンを中心に多くの人に愛されるチェーンです

人通りの多い道や駅付近で、低コストなファストフードとしての町中華のカタチを確立してきた「日高屋」。

日本国内に約400店舗を展開しており、安く手軽にサクッと食べられるメニューは、多忙なビジネスマンを中心に、絶大な支持を得ています。

そんな「日高屋」にはさまざまな定食メニューがありますが、そのうちの主力メニューはやはり「中華そば+半チャーハンセット」。さっそくいただいてみましょう。

「日高屋」の「中華そば+半チャーハンセット」(税込670円)

丸くこんもりと盛られた半チャーハンと、定番の具が鎮座する「ザ・ラーメン」と言うべき中華そばは町中華ファンにはたまらないビジュアルです。

スープの色は「幸楽苑」よりも薄めですが、出汁感は負けておらず魚介の風味もほのかに感じられ、これが美味。疲れた体に染みわたります。

このスープを持ち上げてくれるややウェーブがかった麺、肩ロースとおぼしき薄切りながらも大判の焼豚との親和性も十分です。

「幸楽苑」より色は薄めのスープですが、十分な旨みを感じます
ほのかにウェーブがかった麺がスープの旨みを持ち上げてくれます
甘くとろける脂身がたまらない肩ロースとおぼしき焼豚

そして、この中華そばと合わせていただく半チャーハンは、卵の風味が全体に広がる一品である一方、具材のゴロゴロ感も十分。

なかなか個性的な味わいですが、これもまたエネルギーチャージにピッタリ。

「日高屋」の炒飯。具材のゴロゴロ感も楽しいです

この中華そばと半チャーハン、夢中になって食べ進められるような絶妙コンビだと思いましたが、それでい670円という低価格なのも嬉しいところ。

ビジネスマンからの絶大な支持もおおいに納得した次第でした。

「幸楽苑」「日高屋」双方ともに◎。ポイントは、各店の立地と価格の違い?

ここまで「幸楽苑」「日高屋」双方の「ラーメン+チャーハン」をいただきましたが、どちらも王道の町中華の味わいをキープしており、甲乙つけがたい味わいでした。

そんな中で、双方を選ぶべきポイントは立地と価格の違いにあるように思いました。

ロードサイドなどで多くの店を展開する「幸楽苑」は、駐車場の心配も要らず、外回りなどの際に気軽に立ち寄れる一方、「ラーメン+チャーハン」の価格は「日高屋」よりも120円高めの790円。駅前などで多く展開する「日高屋」の同メニューの価格は670円。

どうしても「幸楽苑」のほうが高いわけですが、駐車場費込みで790円でこれだけの味と物量感を味わえるわけで、コスパ面だけを見ても「日高屋」と比べて劣っているようには感じませんでした。

さて、ここまで読んでくださったあなたはどちらの味が気になりましたでしょうか。ぜひあなた好みの「ラーメン+チャーハン」を見つけて、気軽に美味しく味わってくださいね。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。HP