『カニバル』

スペインのアカデミー賞と称されるゴヤ賞で作品、監督など8部門にノミネートされた映画『カニバル』が5月24日(土)から日本公開される前に、予告編映像が公開された。美女ばかりを狙う連続殺人鬼が“獲物”を愛してしまったことから始まる異色のラブストーリーだ。

『カニバル』予告編

本作の舞台は、スペイン南部のグラナダ。この地で仕立て屋を営む穏やかな男カルロスは、美女ばかりを狙って殺し、人里離れた山荘で解体して、その肉片を味わうという行為を繰り返していた。しかしある日、東欧からやってきた双子の姉妹と出会ったことで彼の運命は大きく動き出す。“獲物”であるはずの女性を初めて愛してしまった男の運命とは? “人食い”というショッキングな題材に愛のドラマを織り込んだ本作は、グロテスクな描写を排して、重厚な人間ドラマと、陰影にとんだ映像美で観客を魅了する作品に仕上がっているという。

主人公カルロスを演じたアントニオ・デ・ラ・トーレはスペインを代表する名優のひとりで、劇映画とドキュメンタリーを手がけるマヌエル・マルティン・クエンカが“禁断のラブ・ストーリー”を鮮烈な映像と繊細な感情表現で描く。

『カニバル』
5月24日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開