『るろうに剣心 京都大火編』(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

刀と刀が、刹那にぶつかり合う。対峙しているのは、緋村剣心に扮した佐藤健と、瀬田宗次郎に扮した神木隆之介。熱気はもちろん、その緊張感と緊迫感は冷気さえ漂わせている。この夏、2部作連続で公開される『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』。そのロケが2013年秋、山形県・庄内映画村で行われていた。

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撮影されていたのは、ふたりの背後で不敵な笑みを浮かべる藤原竜也扮した志々雄真実の屋敷での場面だ。志々雄は、かつて剣心の跡を継いで影の人斬り役を務めていた男。剣心は彼の暴挙を止めるため、京都に旅立つことになる。そして訪れた、初対面。刀を抜く剣心を前に、志々雄は部下である剣才・宗次郎に相手をするよう命じて、剣心と宗次郎は向き合い……。

「(原作の)漫画を読んでいて、“宗次郎ってすごくカッコいいなぁ”ってずっと思っていました。前作の映画が公開されて、(佐藤)健君が同じ事務所ですごく近い存在だったので、“剣心が近くにいる!”って(笑)。それがまさかこんな形で自分が憧れていた人物になれて、同じ画面、物語の中にふたりで立てるなんて、嬉しいです」。そう語るのは、初出演となる神木隆之介。そして再び剣心に挑む佐藤健も、こう気合を語る。「相変わらず士気は高いです。大友(啓史監督)組は、もともと熱が高いんです。スタッフの方々それぞれの熱も、たぶんキャストも熱いんですよ。皆が前回を超えていこうと、意識が高くて。結果とんでもないことになっていますね。だから監督が大変です(笑)」

京都編は原作でも人気で、伊勢谷友介が演じる、仲間の因縁をはらすため剣心を狙う四乃森蒼紫も登場。そのスケールとパワーで、前作はもちろん、既存の映画の枠も超えた作品となりそうだ。

『るろうに剣心 京都大火編』
8月1日(金)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国ロードショー

『るろうに剣心 伝説の最期編』
9月13日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国ロードショー

『ぴあ Movie Special 2014 Spring』(発売中)より
文:渡辺水央