他に燃費向上の方法としてあげられるのが、急発進・急加速・急ブレーキなど、急の突いた行動をしないことが上げられます。前方の信号が赤なのに加速したり、加速してはすぐにブレーキを掛けるなどの行動は燃費に直結します。

しかし勘違いしてほしくないのが、低速度でだらだら後続車に「遅い!」とイライラさせて走る方法。過度の低速度は燃費が最も良いスピードゾーンを外れているため、かえって燃費が悪くなります。

最も良いのは適度に流れに乗って加速し、そのまま一番燃費の良い50-60km/h程度で流れに乗って走行、前方の信号が赤信号に変わることを、先に赤に変わる歩行者信号などで予知して、惰性走行(アクセル・ブレーキを踏まずに自然減速すること)で減速開始などのメリハリ運転が低燃費走行につながるのです。

ほかには、車の走行抵抗を減らす軽量化です。といっても部品を外すわけでは無く、ラゲッジスペースにいつも乗っているものを車から下ろすこと。車の設計ではグラム単位で軽量化対策が行われていますが、いつも使わないスポーツ用品等がラゲッジスペースに乗っていては本末転倒です。

燃料を満タンにしない方法も軽量化対策としては有効です。一般的に60Lタンクの場合、満タンにすると、人一人乗せていることと同じことになりますから、かなり重くなります。レースの様に緻密な計算はいりませんが、街乗り中心の方は、必要な分を補充していく方法で、すこしでも車が軽い状態を保つことは大切なことです。

このように燃費を向上させる方法は、他にもいろいろとあります。お金を掛けずに燃費向上させて、増税から家計を守ることは重要なことでしょう。なかでもタイヤの空気圧はお金がかからないだけでなく、安全運転の基礎になりますから、ぜひ一度チェックしてみましょう。意外に簡単で効果的なことに驚くかもしれません。

人事コンサルタント。大学を卒業後、医療系人材派遣会社(人事)・広告代理店(人事)勤務を経て、密着型人事コンサルティング団体「人事総合研究所」を設立。代表兼主任研究員として、労務相談受付・課題解決に取り組む。得意分野は採用・法務・労務・人事全般の問題解決等、多岐にわたる。