『薔薇色のブー子』を手がけた福田雄一監督

『コドモ警察』『勇者ヨシヒコ』シリーズといった独自のコメディで人気沸騰中の福田雄一が脚本、監督をつとめるヒロイン・ムービーが2本続けて公開。先陣を切るのは、HKT48の指原莉乃が主演した『薔薇色のブー子』だ。「指原は演技が上手いわけではないし、普段から余計なことをする気が一切ないんですよね。そこが巻き込まれ型のヒロインにはベストだと思ったんですよ(笑)」

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そんな指原が演じるのは、文句が多いことから「ブー子」というあだ名がついた女子大生。彼女がバスジャックに遭遇したり、落とし穴に落ちまくったり、さまざまなハプニングに見舞われる展開だ。「何か仕掛けられてもキョトンとしているあの感じが面白くて。それに彼女の顔は崩すと面白いから、今回もブサイクな顔をいっぱいさせてます。本人も白目は誰にも負けないという自負があるみたいですよ(笑)」 

そして、もう1本の『女子ーズ』はもし女性だけで戦隊を組んだら? を作品にした戦隊コメディ。「僕の女性に対する批判と偏見で構成されています(笑)。女性って“今日は怪人と戦う気分じゃないから行かな~い”って言いそうじゃないですか?(笑) そういうところは、女性も“あるある”って共感してくれると思いますよ。僕はザッカー兄弟のような、人を傷つけない笑いが好きで。『裸の銃を持つ男』とか『フライング・ハイ』とか、くだらないことを突き詰めている彼らを目指したい。それで、最後に『ゴースト ニューヨークの幻』みたいな同じ人が撮ったとは思えないものを発表したいですね。あれは、ザッカー兄弟最大のボケですよ(笑)。僕はいま、あれをやるための“振り”の段階ですね(笑)」

『薔薇色のブー子』
5月30日(金)公開

『ぴあ Movie Special 2014 Spring』(発売中)より
文:イソガイマサト 写真:言美歩