『ネイチャー』(C)BBC Earth Productions (Africa) Limited and Reliance Prodco EK LLC 2014

『ディープ・ブルー』や『アース』を送り出してきたBBC EARTHの最新作『ネイチャー』のメイキング映像が公開された。雄大な自然を映画館の大スクリーンに“3D”で描き出すため、スタッフが徹底的にこだわったことが伝わってくる映像だ。

『ネイチャー』メイキング映像

本作は史上初めて“4K3Dカメラ”を使用して地球上の未知なる世界をとらえたネイチャードキュメンタリー映画。本作のために開発されたという特注の3D撮影機材を駆使し、573日という膨大な時間を費やして撮影された美しい映像が収められている。カメラがとらえるのは7つの“大自然の王国”。神秘の森、燃え盛る地下世界、異国の砂、幻想的な深海、天空の島、生命の水といった壮大な自然を、すべてに通じる“水”をテーマに巡る。

そもそも大自然を相手に映像を撮影することは困難の連続だ。自然環境は人間の計画通りにはならず、電気、輸送路など環境的にも困難を伴う場合が多い。しかし、本作では“最高の一瞬”を捉えるためにカメラや撮影機材を新たに制作。特注車両を使って動物たちと併走し、巨大な滝にケーブルを仕込んでカメラを移動させた。そうして撮影された映像は、これまでの自然ドキュメンタリーでは見たことがないものだという。

ちなみに3Dカメラは左右の眼に異なる画像を映し出すため、2台のカメラを必要とするが、メイキング映像には2台が平行に設置された巨大カメラや、ハーフミラーを用いることでカメラを直角に設置して立体映像を記録できる小型機など様々な3Dカメラが登場。環境や被写体に応じて最適な機材を用いていることが伺える。長期に渡る撮影期間と、新機材を投じて、BBCのスタッフがどんな映像世界を見せてくれるのか楽しみだ。

『ネイチャー』
5月2日(金) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー