大久保嘉人(川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS 大久保嘉人(川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

シーズン前、優勝候補の一角に挙げられた両クラブが、J1リーグ戦第7節で激突する。昨季3位に入った川崎フロンターレと、ここ3シーズンタイトルを獲得している(J2も含めれば4年連続!)柏レイソルが対峙するのだ。

4/11(金)川崎フロンターレ対柏レイソル J1リーグ戦 チケット情報

下馬評が高かった両クラブだが、開幕3試合はもたついた。川崎Fは開幕戦でヴィッセル神戸にアディショナルタイムに同点に追いつかれると、続くサンフレッチェ広島戦では試合終了間際に逆転負け、3節の大宮アルディージャ戦でも90・93分にゴールを奪われ3-4で敗れた。柏レイソルはFC東京戦、神戸戦と開幕2試合連続で1-1のドローに終わった後、名古屋グランパスに0-1の敗北を喫した。

ただ、そのままズルズルと負のスパイラルに陥らないのは、さすがである。川崎FはF東京との多摩川クラシコで4-0の完勝を収めると、名古屋に1-0、徳島ヴォルティスに4-0と自慢の攻撃力が復活するとともに、3試合連続完封勝利を飾った。柏も徳島に2-0、続く大宮戦では2点差を守り切れず2-2とされるも、2011年MVPのレアンドロ・ドミンゲス、3得点の橋本和を欠きながら、セレッソ大阪を相手に今季ホーム初勝利を飾った。

川崎Fも柏も上げ潮にある。だからこそ、次の戦いが重要な意味を持つ。

川崎Fの命運は握るのは、大久保嘉人である。2013年得点王は今季も5ゴールで得点ランキングトップタイを走る。4得点の小林悠、快速FW・レナト、長身FW・森島康仁とここ1週間でアタッカー陣にケガ人が続出しているだけに、大久保の決定力が勝負を左右することになるだろう。その大久保を生かすのが、中村憲剛と大島僚太のボランチである。中村だけではなく、大島も決定機を演出する縦パスを連発している。今の川崎Fの攻撃は大久保、レナト、中村のトライアングル頼みではない。

川崎Fが大久保なら、柏のキーマンは工藤壮人である。昨季19ゴールをマークした背番号9は、2得点を挙げるとともに前線からの守備でも貢献する。新加入のFW・レアンドロも2得点、田中順也も前節初ゴールをマークしたが、柏のエースと言えば、やはり工藤である。彼が決めるか決めないかでは、チームの雰囲気が違う。今季、“キング”レアンドロ・ドミンゲスが徹底マークに遭っているだけに、数少ないチャンスを決めたい。

連勝を伸ばすのは勝ち点10で4位に浮上した川崎Fか、勝ち点1差の9位の柏か。勝敗はエースが決する。川崎F×柏は4月11日(金)・等々力陸上競技場でキックオフ。チケット発売中。