会見より。左から、村川絵梨、中村獅童、片桐仁 会見より。左から、村川絵梨、中村獅童、片桐仁

辻仁成が自作の舞台化に挑む『海峡の光』が4月11日(金)に初日を迎える。開幕を目前にした10日、公開稽古と会見が行われ、主演の中村獅童をはじめ片桐仁、村川絵梨らキャストが取材に応じた。

舞台『海峡の光』チケット情報

原作は辻の同名小説で、1996年の芥川賞受賞作。かつてのいじめられっ子が刑務所の看守、いじめっ子が受刑者となって、18年ぶりに函館刑務所で偶然再会するという物語。獅童が受刑者・花井を、片桐が看守・斉藤を、村川が斉藤の妻や花井の母などを演じる。

「この1か月、毎日稽古場にこもって作り上げたものなので、きっといい仕上がりになると思う」と自信をのぞかせた獅童。特に「受刑者一同アンサンブルで動くところなど主役脇役関係なく、一人ひとりとじっくり話しながらシーンを作り上げた」という。

またロングヘアが「中性的」と話題になった演出の辻について「ものすごく男っぽい方。もともとロックバンドをなさってたので、見た目は中性的なのかもしれませんが。今回は特に男くさい芝居なので、演出もさっぱり、男っぽいですね」とコメント。辻のプライベート問題で周囲からの雑音は多いが「見に来てくださる方は、純粋に芝居を見に来てくださっていると信じてやります」と力を込めた。

公演は4月11日(金)から29日(火・祝)まで。チケット発売中。