楽しい食事の時間。

お母さんは子どもの栄養を考えて、一生懸命作りますね。

子どもが嫌いなお野菜も、なんとか食べさせようと、あの手この手の工夫もしていることでしょう。

手間暇かけて、おいしそうな彩にして、かわいい食器も用意しているのに、子どもはちっとも食事に集中してくれない。

ダラダラして、なかなか終わらない。終わらないから、片付かない。片付かないからイライラしてしまう。

毎日のことですから、お母さんもたいへんですよね。

さてさて、どうしたものでしょうか?

今日は『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、子どもの食事についてお話します。

食事に集中しない原因と対処法は?

平成27年度の『乳幼児栄養調査結果』で、子どもの食事で一番困っていることは、2,3歳未満では「遊び食べ」、3~6歳では「食べるのに時間がかかる」というものでした。

どちらも、言ってみれば食事に集中していないということですね。

実はこのような悩みは、筆者もよく受けます。

そこで、まず子どもが食事に集中しない原因と対処法を考えてみましょう。

周りの環境に気が散る

まずは周りの環境をチェックしてみましょう。テレビを見ながら食べさせていませんか? 子どもはテレビからの音や映像に興味を引かれているのかもしれません。

食事に集中できるようにテレビを消しましょう。

食事の前にしていたことが気になる

食事の前にしていた遊びなどに、まだ気持ちが残っていませんか? 特に途中で止めざるを得なかったゲームや作りかけていたおもちゃがあると、それが気になってしまいます。

ですから、食事の前に遊んでいたら、その遊びがキリよく終わるように、「あと少しでご飯よ」と声をかけてあげましょう。そうして、思い残すことがないようにして食卓に向かわせましょう。

お腹が空いていない

それでも、ウロウロするという場合は、お腹がすいていないのかもしれません。

食事の前に十分身体を動かしてお腹が空いていれば、ご飯も食べるはず。

運動量が足りていないと言うことはありませんか? 身体を動かす活動をどんどん取り入れてみましょう。

そもそも食べること自体に興味がない

食の細い子など、生まれつきあまり食べることに興味を示さない子もいます。

もし、そのために虚弱体質だということでなく、元気に動き回っているなら、食べさせることにあまり神経質にならず、すぐに食べ終えるような量や内容にして、とりあえず食べている間は座るということを徹底させていきましょう。

身体が成長していけば、身体が栄養を欲しますから、落ち着いて食べるようになるでしょう。