(左から)劇団ひとり監督、大泉洋

俳優の大泉洋が14日、都内で行われた主演作『青天の霹靂』の完成披露試写会に出席した。お笑い芸人・劇団ひとりが自著を映画化し、監督デビューした本作。マジシャンを演じた大泉は、冒頭のシーンでカードマジックを披露しており「86回撮り直しました」と、ひとり“監督”に恨み節。一方、ひとり監督は「ご本人が満足するまで撮っただけ。僕のせいじゃない」と反論していた。

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天涯孤独で売れないマジシャン・晴夫(大泉)が、40年前の浅草にタイムスリップし若き日の両親と出会い、自分の出生の秘密を知るという物語。ひとり監督は、晴夫の父でやはり無名のマジシャン・正太郎役で出演もしており「監督の目から見ても、劇団ひとり君は役者として素晴らしい。彼はもっと売れるべき」と自画自賛していた。

大泉は「過不足なく、合理的な方。いい監督さんでした」と劇団ひとりの監督ぶりを絶賛。しかし、「よく監督から『それが限界っすかねえ』と言われて、腹が立った」とモノマネを交えて、不満をもらす場面もあり、客席を笑いで包んでいた。

ステージでは、箱に閉じ込められたひとり監督がだんだん小さくなるというマジックが披露され、「痛くはないけど、すっごく恥ずかしい…」(ひとり監督)。最後に「右も左もわからないド素人を全力でサポートしていただき、出来あがった作品」と出演者とスタッフに感謝の意を表していた。

『青天の霹靂』
5月24日から全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼