4K液晶テレビ「KD-85X9500B」

ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」の4K対応モデルとして、上位モデルの「BRAVIA X9500Bシリーズ」、音質重視モデル「X9200Bシリーズ」、サイズが豊富な「X8500Bシリーズ」の3シリーズを、5月24日から順次発売する。

発表会見で、ソニーマーケティングのプロダクツマーケティングGP ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部の本多健二統括部長は、「2012年から薄型テレビの大型化が進んでいる。4K対応テレビの購入者層の調査を行ったところ、若年層に広がっていることがわかった。13年8月は40代以上の層が中心で69%を占めていたが、14年1月には40代以下が44%と半数近くまで増えた」と市場環境を説明した。

●直下型LEDバックライトを採用した「BRAVIA X9500Bシリーズ」

最上位モデルの「BRAVIA X9500Bシリーズ」は、3840×2160ドットの4Kパネルと直下型のLEDバックライトを採用。映像の明るさに応じてエリアごとに輝度をコントロールすることで、暗いシーンでの奥行き感や微妙なディテールを美しく再現する。

120Hzの倍速駆動パネルで、8倍速相当の残像低減を実現する「Motionflow XR480」や、広色域パネル「トリルミナスディスプレイ」、前面ガラスと本体を一体化した板のような「オプティコントラストパネル」を採用する。映像エンジンは「4K X-Reality PRO」で、デジタル放送、ブルーレイディスク(BD)、ネット動画など、さまざまな解像度の映像を4K解像度にアップスケールすることで、高精細で美しく、質感の高い4K映像に変換して表示する。

ラインアップは、85V型の「KD-85X9500B」と65V型の「KD-65X9500B」の2モデル。価格はオープンで、税別実勢価格は「KD-85X9500B」が200万円前後、「KD-65X9500B」が80万円前後の見込みだ。

●磁性流体スピーカーを搭載した「X9200Bシリーズ」

「X9200Bシリーズ」は、サイドスピーカーを搭載し、音にこだわったモデル。本体構造をくさび形にして、きょう体内に大容量のスピーカースペースを確保した。前モデルでは背面に配置していたサブウーファーを前面に配し、締まりのよい低音を再現する。また、グラスファイバー製の振動板を採用した磁性流体スピーカーで、迫力ある低域から伸びのある明瞭な中高域までを高音質で再現する。

LEDバックライトは、画面の端にLEDを配列した「エッジ型LED部分駆動」を採用。電流の集中度合いを最大約2倍に高めた「X-tended Dynamic Range」を搭載し、効率的に電力を使うことで、電力消費を増加させずに高いピーク輝度と黒の再現性を両立し、光の表現力を向上した。

ラインアップは、65V型の「KD-65X9200B」と55V型の「KD-55X9200B」の2モデル。価格はオープンで、税別実勢価格は「KD-65X9200B」が65万円前後、「KD-55X9200B」が45万円前後の見込み。

●サイズバリエーションが豊富な「X8500Bシリーズ」

「X8500Bシリーズ」は、70V型から49V型まで4モデルを用意した普及帯モデル。上位モデル同様、「4K X-Reality PRO」「トリルミナスディスプレイ」を採用する。価格はオープンで、税別実勢価格は70V型の「KD-70X8500B」が65万円前後、65V型の「KD-65X8500Bが56万円前後、55V型の「KD-55X8500B」が36万円前後、49V型の「KD-49X8500Bが32万円前後の見込み。

全モデルがチューナーに地上/BS/110°CSデジタル2系統を装備。USB接続のHDDに番組を録画することができる。また、Ethernetと無線LANを搭載し、Wi-Fiダイレクトモードに対応。DTCP-IPサーバー/クライアントの「ソニールームリンク」にも対応する。