木梨憲武が展覧会で20年分の作品約300点を公開

2014.4.16 18:15配信
木梨憲武、青柳正規 文化庁長官 木梨憲武、青柳正規 文化庁長官

バラエティ番組をきっかけに、“描きたいものを自由に描く”スタイルで作品制作を続けてきた木梨憲武。そんな彼が、5月20日(火)から東京・上野の森美術館で、『木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心』を開催する。アトリエでその準備に追われる木梨のもと、ギリシア・ローマ考古学者で、現文化庁長官である青柳正規氏が訪問。貴重な対談が実現した。

『木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心』チケット情報

テレビ、ライブと並び、木梨の活動の中で大きな割合を占めることとなったアート。そんな現状を本人は、「仕事なのか仕事じゃないのか、本当に境がない。だからどれをやっても飽きないんです」と分析する。すると青柳長官は、「それは最高ですね」と頷き、「僕もこれまでは、仕事でもなく、遊びでもなく、好きなことだけをやってきた。だから木梨さんの考えはよく理解出来ますよ」と続ける。

これが初対面ながら、思いがけない共通項が見つかり、一気に打ち解けたふたり。すると話題は、アトリエ内にある作品へと移っていく。無数の人を描いた絵画や、チェーンソーを使用した巨大な丸太のオブジェなど、その一つひとつを興味深く観賞する青柳長官。「作風が非常に幅広いですね」と感想を告げると、木梨は「『REACH OUT』という作品に代表されますが、“人は助け合う”。“人は人に支えられている”というのが、一貫したテーマになっています。もちろん表現の仕方は作品によってさまざま。でも制作を始めた20年前から、このテーマから大きく外れることはなかったと思います」と、これまでの制作活動を振り返った。

木梨の作品は、どれも色味が鮮やかで明るい印象が強い。だが本人が「唯一悲しい作品」と持ち出したのが、馬券購入時に使うマークシートの裏に描かれた顔のイラスト。「競馬をやっていると、それこそ1円も無くなっちゃうことがあるんです。そういう時に描く顔は、やはり悲しい顔になるんですよね」と木梨が笑うと、青柳長官も「これは面白い!」とひと言。さらに「今回、この時にすった分くらいの価格で売ればいいんじゃないですか?」と、意外なアドバイスまで飛び出した。

対談は終始和やかに進み、時には高校時代の部活動の話から、インスタントラーメンの話にまで及んだ。非常に快活な青柳長官との対談から、制作へのパワーを充電したであろう木梨。本展では20年間の集大成とも言える、約300点の作品が展示される。木梨が“遊び”と語る“本気”の作品群が上野にやって来るのは、もう間もなくだ。

開催は5月20日(火)から6月8日(日)まで東京・上野の森美術館にて。チケット発売中。

構成・文:野上瑠美子

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