――風間俊介さんとのエピソードは“コツコツと真面目に努力を重ねることの大事さ”についてなど、これまでも何回かお話してくれましたね(第46回第51回)。

はい。新生活でどうすればいいかわからなかったけど、『ミラチャイ』の俊介君とのエピソードを見て、「コツコツやればいいんだって、思った瞬間ラクになりました」って言って下さったファンの方もいてくれたんですよ!

俊介君は、俳優さんとしても素晴らしいと思うけど、人間としてスゴいなと。仕事中だけじゃなく、普段の会話の中でも「え! そんなとこ見てたんですか? 視点が違う!」とか、気配り、目配りがスゴいなと思うことばかりでした。

もちろん、五朗さん(岸谷五朗さん)や寺さん(寺脇康文さん)もそうなんですが。逆にスゴ過ぎて。いい意味でワケがわからないんです(笑)。例えば、今回の脚本を書かれた五朗さんは、“何でこのクザリアーナの世界を作れたの?”と思うと、今でも意味わかんなくなっちゃうんです。

五朗さんの中で、“何がきっかけで、どんな種があったから、コルリがこういう人間になったの?”とか、舞台上の何十人という役を、どうやってつくり出したんだろうと思うと…

なんで? なんでなの? もう意味わかんない! ってなるんです。そういう意味で、五朗さんや寺さんは、“出会えて本当によかった”と思うことがたくさんあるんですが、スゴ過ぎて、自分から遠過ぎて想像ができないんです。

なので、一番身近な存在として、経験を学んでいけたのが俊介君だったんです。

――年齢や経験も近くて、共有できることがより多かったという感じでしょうか?

俊介君は、今、俳優のお仕事を多くされてますが、アイドルとしてやってきた下積みもあります。似てる部分もあれば、違う部分もあるけど、佐江のアイドルとしての話を聞くと、“おもしろいね”って共感してくれて。それも嬉しかったです。

バックナンバー