注目の「ジェネリック家電」、3万円を切る32V型液晶テレビが人気

2014.4.17 19:48配信
「maxzen」の「J32SK01」

最近、安くて品質が安定した「ジェネリック家電」が注目を集めている。「ジェネリック(generic)」は「汎用・一般的」などの意味で、もともとは有効成分の特許が切れた効き目が同じ後発医薬品「ジェネリック医薬品」で知られるようになった。「ジェネリック医薬品」は効き目が同じで安いことから、広く普及しつつある。「ジェネリック家電」も同じで、大手メーカーの製品に近い性能をもちながら、安く手に入る格安ブランド製品を指す。

●ユーザーニーズに応えてECサイトがテレビを開発

ジェネリック家電は、安かろう、悪かろうの製品ではない。例えば液晶テレビの場合、大手メーカーの製品と同じサイズで録画機能を省き、テレビチューナーを1基に絞ることで価格を抑えたモデルが多い。

2013年秋に登場した液晶テレビ「maxzen(マクスゼン)」は、そんなジェネリック家電のなかでも注目の一台。家電通販サイト「A-PRICE」を運営するMOAが販売している。映像の美しさなど、性能は大手メーカー製品並みながら、機能を絞ることで32V型で税込み2万9800円と、3万円を切る価格を実現した。

「A-PRICE」では、家電製品を中心に扱っている。なかでもテレビが占める割合が高く、一時期はテレビだけで月に10億円以上の売上げがあったという。ところが、家電エコポイント制度の終了と地上デジタル放送への対応が一段落して、テレビ特需が過ぎると、売上げは半分に減ってしまった。

「maxzen」の生みの親、販売事業統括部の岩崎康志部長は、「それまでの販売実績から、例えば『サイズは32V型』『録画機能はそれほど重視していない』『価格は安いほうがいい』など、ユーザーがテレビに求めているスペックや機能は熟知していた。ただ、ユーザーのニーズはわかっていても、なかなかそのニーズに合った製品がなかった」という。そこで、自らテレビの開発に乗り出した。

●映像の美しさにこだわって高い評価を得る

2013年4月に開発に着手。低価格の家電製品をつくろうとすると、メーカーに製造を依頼するOEMのかたちを取るケースが多いが、MOAは自社で製造した。パネルや映像エンジンなどの部材は、信頼のおけるメーカーで調達。なかでも、絵づくりを左右する映像エンジンには、東芝製のスケーラLSI(解像度変換回路)を採用した。

また、中型の液晶テレビは画面の端にLEDを配置したエッジ型LEDバックライトを採用したモデルが多いが、「maxzen」は高級モデルが採用する直下型LEDバックライトを採用し、明るく、輝度ムラのない映像を実現した。さらに、液晶パネルは視野角の広いIPSパネルを採用するなど、映像には妥協がない。

このほか、HDMI端子は2系統で、1080/60pに加え、ブルーレイディスク(BD)の映画ソフトなど、24コマの映像出力に対応する1080/24pに対応。D-Sub端子でPCと接続して、外部モニタとして使うことができる。

「いい部材を揃えるだけではなく、組立てやチューニングもしっかりやった。それが色に反映されている。お客様からの評価も高く、楽天ランキングで1位を取ることができた。安かろう、悪かろうの製品とは違う」と、岩崎統括部長は自信を口にする。

「A-PRICE」だけではなく、楽天市場やAmazonなどでも販売する「maxzen」。フラッシュマーケティングやバナー展開、ポイントセールなどでブランド認知を図り、リーズナブルな価格と高性能で高い評価を得ている。特に楽天市場では、4月16日時点でレビュー件数が300件を超え、総合評価は4.47と高い。また、楽天ランキング市場の液晶テレビ部門では、2013年12月に1位を獲得した。

●必要とされる製品をつくる 将来は白物家電も

好調の液晶テレビ「maxzen」。今後はブランドの認知度向上と、ユーザーのニーズに応えるべく、5月に19V型の液晶テレビを発売する予定だ。

岩崎統括部長は、「『A-PRICE』の理念は『必要とされること』。だから『maxzen』でも、必要とされる製品をつくることに力を注いでいきたい。今後はテレビだけでなく、洗濯機や冷蔵庫などもやっていきたい」と、白物家電の開発にも意欲をみせる。また、「maxzen」ブランドを開発、販売する販売会社、MOASTOREを立ち上げ、販路を拡大していく方針だ。

消費増税とともに、伸び悩む家電市場。高性能・高機能のハイエンド製品を求める高級志向のユーザーと、低価格でも満足できる製品を求めるユーザーという二極化が進みそうだ。そのなかで、ジェネリック家電として高いコストパフォーマンスをもつ「maxzen」ブランドは、伸びが期待できそうだ。(BCN・山下彰子)

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