水谷豊、成宮寛貴

人気刑事ドラマ『相棒』の劇場版シリーズ第3作『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』がついに完成。大型ライバル作がひしめくゴールデンウィークの公開を前に、主演の水谷豊と3代目の相棒を演じる成宮寛貴が取材に応じ「撮影中に『あっ、相棒は次のステージに行くぞ』と直感した」(水谷)、「相棒ワールドは、限りなく広がっていく世界」(成宮)と語る。ふたりが共有するのは、『相棒』シリーズが秘める無限の可能性だ。

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最新作の舞台は警視庁管轄の東京都下だが、都心から300キロ離れた鳳凰島。シリーズ屈指の“巨大密室”で警視庁特命係の杉下右京(水谷)と甲斐享(成宮)が、島で起こった奇妙な死亡事故と、その背後に潜む陰謀を追いつめる。

都会的なイメージが強い本シリーズだけに「期待と不安がありましたね。大自然って完全にアウェイですから」(成宮)。一方、水谷は「そう? 逃げ場がないって点はすごく『相棒』らしいし、そもそも杉下は事件しか眼中にないから、舞台がどこでも変わらないんですよ」と不敵な笑み。「ジャングルだろうと、スーツを脱がないし、紅茶も飲みますよ(笑)」と“さすが”の余裕を見せる。

相棒ぶりもすっかり板につき、取材中に水谷が成宮のことを“ナリ”と呼ぶことも。「“ナリ”のことを知れば知るほど、可能性をもった俳優さんだなと思う」(水谷)、「やっと、スタートラインに立てた気がする。自分なりのアイデアやひらめきを提示していきたい」(成宮)。

さらに成宮が「今後はいかに水谷さんの“技”を盗むかですよ。どんどん盗みます!」と宣言すれば、水谷が「おや、泥棒は警察に捕まりますよ」と華麗にかわし、丁々発止のトークは止まらない。

そんなふたりが考える『相棒』の魅力とは? 「毎回“今できること”をやり続けているから、自然と時代に即した変化が生まれる点ですね。やってる側はあえて何か変えようって意識はまったくないんです」(水谷)、「常に時代にアンテナを張っている。そんな姿勢を大切にしているから、進化し続けている」(成宮)。

『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』
4月26日(土)全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼