ふくろうず Photo by Ohagi ふくろうず Photo by Ohagi

4月23日(水)に東京・clubasiaでSMA 40th presents NEXT NEW LIVE SERIES 「HARE NOVA」のVol.01が開催された。

記念すべき第1回目のこの日、まず蜜の木村ウニと、同イベントを担当するソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)の冨永周平によるMCのあと、1発目のファジーロジックが登場。披露したそれぞれの楽曲にバリエーションがあり、中でもM4の『ムービースターが裏切った』はダンスロック調の楽曲でトップバッターでありながら観客の心を掴んでいた。また、同イベントでは名うてのゲストウォッチャーがライブを見守り、終了後にコメントを発表するという、ライブオーディションならではの企画も。「ベースの女性をステージ真ん中に配置しているのはなぜ?」と言う質問に、Vo/Gの西田が「ライブ中メンバー全員を見ておきたいんです」と答えていた。このように、ライブを見ている観客が感じた事、思った事をゲストウォッチャーと照らし合わせるという楽しみ方もできるのも魅力の1つではないだろうか。続いてはond、聴く者を選ばないまっすぐなラブソング、ポップミュージックで、さすが事前投票で多くの票を獲得しただけの事はあると感じさせた。ゲストウォッチャーからは「楽曲に毒が出るともっと良いかも」というアドバイスが出ていた。3組目はこの日唯一の女性ソロシンガー、内田美穂。一聴するとすぐに引き込まれるその伸びやかで、芯に迫り来るボーカルは観客のみならず、ゲストウォッチャーをも唸らせたようで、「弾き語りというのは大変な技術がいるので、楽器を沢山練習してください」という具体的なアドバイスが出ていた。4組目は「閃光ライオット2013」のグランプリを獲得したフィッシュライフ。3ピースとは思えないほど音数が多く、エモーショナルで観客を鼓舞するライブパフォーマンスは圧巻だった。また、ちょっと不遜なMCもロックバンドの気質を感じさせ、客席のロック好きは今後追いかけたいバンドのひとつになったのではないだろうか。「他の影響を受けず、突き進んで欲しい」というコメントからも期待の高さを伺わせた。そして5組目はH MOUNTAINS。非常に高い演奏力と、一度聴くと口ずさみたくなる異形の歌詞で、彼らを知らない観客も終わり頃には体を揺らしていた。ゲストウォッチャーも軒並み高評価で、「こういった実力のあるバンドをどのように売っていくか」という戦略的な話も飛び出していた。

5組が終了し、この日のゲストアクトふくろうずが登場。1音目で空気をガラッとふくろうずの空気に変えてしまうのは、さすがの貫禄といったところだ。MCではVo/Keyの内田万里が「先輩としてアドバイスを話そうかと思ったけど、バンド暦はH MOUNTAINSの方が長かった」と苦笑しつつも「この事務所じゃなかったらバンドは続いていないかもしれない」と話し、SMAの良さを彼女なりの表現で表していた。

次回Vol.02は5月21日(水)に同会場でゲストに黒猫チェルシーを迎えて行われる。チケットは発売中。