ジェームズ・フランコが、監督作『Bukowski』をめぐって訴訟された。

訴訟を起こしたのは、作家チャールズ・ブコウスキーの自伝的小説「くそったれ!少年時代」の映画化権を所有するシリル・ハンフリス。フランコが映画化に興味を示したため、ハンフリスは2009年に、限られた条件でフランコに映画化を許した。その契約は2010年に切れたにも関わらず、フランコは企画を続行。噂を聞いたハンフリスがフランコに問いただしても、フランコは、「ニューヨーク大学の仲間と、ブロウスキーの伝記についての小さな企画をやっているだけ」と交わしたという。

ハンフリスが脚本を見せてほしいと頼み、その伝記映画の元となるのはどの本なのかと問いただしても反応はなかったようだ。フランコは後に『Bukowski』は「くそったれ!少年時代」の映画化ではないと公言しているが、ハンフリスは、「映画に出てくるシーンやセリフの一部は、本にある、そのままだ」と指摘している。

『Bkowski』には、ジョシュ・ペックとシャナン・ドハティ、ティム・ブレイク・ネルソンらが出演。北米公開は年内の予定。

文:猿渡由紀