●『北斗の拳』 


原作:武論尊/作画:原哲夫
【出版社】集英社(続編は新潮社)
【連載開始】1983年
【調査結果】完結→続編も終了

言わずと知れた世紀末救世主伝説。ひでぶあべしたわば。
本編終了から10年以上経ち、コミックバンチにて『蒼天の拳』が連載開始。細かい違いだが武論尊のクレジットが「監修」に変わっている。終わったのは意外に最近で、2010年のことだ(おまけに再開の余地も残した終わり方である)。
続編と言っても時代背景は本編より古く、1930年代のシャンハイが舞台。北斗神拳を操る霞拳志郎が主人公である。こちらのケンシロウは『北斗の拳』に登場した雲のジュウザに近く、やや軽めのノリが特徴。ただ物語が佳境に入るとシリアスな展開が増え、旧来のファンも違和感なく熱中できるだろう。
ちなみにバンチ版の『北斗』は作画担当者を変え、ラオウ・レイ・トキなど人気キャラのスピンオフも制作されている。




●『覚悟のススメ』 


作:山口貴由
【出版社】秋田書店
【連載開始】1994年
【調査結果】完結→続編連載中

荒廃した近未来、生きた鎧・零(ゼロ)をまとう葉隠覚悟が、人類抹殺を目論む実兄・散(はらら)の軍団と激突する肉弾アクション。「覚悟完了」など独特のフレーズが有名。残虐なシーンが余すところなくリアルに描かれ、主役級キャラになぜか全裸シーンが多いのも特徴だ。
週刊少年チャンピオンで連載された本編は11巻で終わり、2010年からはチャンピオンREDにて続編『エクゾスカル零』の連載が始まった。ただ固有名詞や世界観に似たところはあっても、パラレル世界という設定のようだ。作風もかなり変わっており、むしろ直前まで描いていた『シグルイ』に近い。“覚悟と零の、もう一つの可能性”と考えればいいかもしれない。
『エクゾスカル零』はコミックス第1巻がすでに発売されているので、山口ファンの方はぜひに。




●『修羅の門


作:川原正敏
【出版社】講談社
【連載開始】1987年
【調査結果】第四部完結→改題して連載再開

1000年間不敗の古武術「陸奥圓明流」を操る少年・陸奥九十九が、現代格闘技界に旋風を巻き起こす長編格闘ロマン。1990年代の古武術漫画ブームは、本作を抜きにして語れない。外伝『修羅の刻』はテレビアニメ化された。
1996年に第四部(バーリトゥード編)を終えたのち、連載は長期にわたりストップ。作者によると、読者から“殺人拳”について厳しい意見を受けたのが理由らしい。
だが2010年、これまた超長編となる『海皇紀』の連載終了後、満を持して『修羅の門 第弐門』のタイトルで再スタートとなった。リアル時間で10年以上、作中時間で3年が経過して格闘コミック全体のレベルが上がった現在、以前のような存在感は発揮できないのでは……と心配したが杞憂だった。こだわり抜いたアクションに独特のコマ割り、セリフまわしは色あせることなく健在。昔からのファンにも問題なくオススメできる。

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。